人の子らにまさって麗しい

詩45:2「あなたは人の子らにまさって麗しい。あなたのくちびるからは優しさが流れ出る。神がとこしえにあなたを祝福しておられるからだ」
この詩はこれから花嫁を迎えようとする花婿の話がたとえられているものです。神がとこしえまで祝福する人とは誰でしょう?さらに「人の子ら」にまさって麗しいともあります。「人の子ら」は「ben adam(ベン アダム)」で、文字通り地上に造られたアダムの子孫たちのことです。それらのことばの意味から、おそらくイエス様のことを指しているのだと思われます。これから祝宴が始まろうとする前の様子が描かれ、花嫁はもう自分の民や父の家のことを忘れろ(10)…と言われています。どの部族の出身であるか、あるいは裕福な家柄なのかはもう関係ありません。王に嫁ぐわけですから、王の身分を継ぐことになります。美が与えられ(11)、富んだ者は好意を求めてきます(12)。地上ではお金のあるものが、高い宝石や金を身に着けますが、神の国ではふさわしい者がそれらを身に着けます。化粧することなく、内から出る美で飾られ、金銀をまとうにふさわしい人格をともなう花嫁です。それは完成された教会を比喩した表現であり、「火で精錬されつつなお朽ちていく金より尊い(1ペテ1:7)」信仰により建てられた教会の様子を表しているのです。