つまづいても

詩56:13「あなたは、私のいのちを死から、まことに私の足を、つまずきから、救い出してくださいました。それは、私が、いのちの光のうちに、神の御前を歩むためでした」
この詩のタイトルには「ペリシテ人が、ガテでダビデを捕らえたときに」とあります。ダビデは祭司アヒメレクに助けを求め、パンと剣を得た後、ガテの街に逃れました(1サム21:10)。ガテはゴリアテ出身の地で、ダビデはアヒメレクからゴリアテの剣をもらっていました(1サム21:9)。自分の倒したゴリアテの街に逃げたのは、ひょっとしたらペリシテは自分を敬ってくれるかもと期待したのかもしれません。ところがダビデはあまりにも有名になり過ぎていました。彼はあっという間に捕らえられ、ガテ王アキシュの前に連れてこられました。そのとき、気がふれたように振舞ったのです(1サム21:13)。聖書には「ガテの王アキシュを非常に恐れた」と書かれています(1サム21:12)。ダビデは難を逃れることはできましたが、神を恐れず、アキシュを恐れたのです。この時の歌が詩篇34篇にも残されています。この事件はダビデにとっても記憶から消したい恥ずかしいできことだと思います。しかし、ダビデは辱しめを受け、つまづいても主を賛美することを忘れませんでした。神を信じる者たちの人生がすべて順風満帆だとは思いません。しかし、ダビデのように人生の記憶から消したいような恥ずかしいことがあっても主を賛美する姿勢を崩さないようにできればと思います。