国連広場の壁には

イザ2:4「主は国々の間をさばき、多くの国々の民に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない」
ヨエル書には戦いの歌があり、そこには「鋤を剣に、かまを槍に(ヨエル4:10)」と逆のことが書かれています。このイザヤのことばは国連広場の壁に刻まれていることで有名です。また、同じことばがミカ書4章3節にも書かれており、主が2回も預言を通して伝えようとした大切な内容です。国々はもう軍備、兵器を持たず、戦いのための知識を持つ必要もないのです。1945年の国連が誕生した当時には、このことばの下には「ISAIAH(イザヤ)」という彫りこみはなかったそうですが、1975年に追加の作業が行なわれ、このことばが聖書からの引用であることが広く知れ渡りました。それまでは国連の創設者の誰かが考えたことばだと考えたものと見なされ、ほかの宗教の国々からも異論はなかったそうです。21世紀の現代ではユダヤ教あるいはキリスト教聖典からの一節を公の場で引用するのは難しいでしょう。それでも神のことばが世界をまとめる組織の中心に刻まれていることは誇りであり、まことの神の成せる業だと思います。国連に刻まれたことばには足りない部分があります。それは「主は国々の間をさばき」という部分です。主がさばきを行なう世界になるなら、このことばは実現すると確信します。