地を食い尽くし

イザ24:6「それゆえ、のろいは地を食い尽くし、その地の住民は罪ある者とされる。それゆえ、地の住民は減り、わずかな者が残される」
経済は血流と同じで、流れていないと死んでしまいます。アメリカではリーマンブラザーズという一企業がつぶれたことで、経済は大きく傾きましたが、人々の生活基盤が大きくつぶれるほどではありませんでした。たとえ、大企業の倒産があっても経済の流れはそれをも飲み込んでしまう勢いがあります。しかし、天災は別です。2005年に起きたカトリーナ・ハリケーンの被害は13兆円あるといわれ、2011年の東日本大震災では、まだ試算の途中ですが17兆円を超えるとも言われています。また阪神・淡路大震災でも12兆円ほどの復興予算が組まれていました。日本ではわずか20年の間に30兆円も天災による金額が流出しています。これはどんなに予測しようとも無理ですし、また数年のうちに天災がないとも言い切れません。主が怒り、地を食いつくそうとするなら簡単でしょう。何百年かかって作り上げた都市も国もわずか1分ほどで崩してしまいます。イザヤやヨハネの黙示には同様の内容があり、24章ではその始まりが書かれています。そして共通しているのは、残される者とそうでない者がいるということです。