自分を正しくする者

1ヨハ3:12「カインのようであってはいけません。彼は悪い者から出た者で、兄弟を殺しました。なぜ兄弟を殺したのでしょう。自分の行ないは悪く、兄弟の行ないは正しかったからです」
カインとアベルは第1世代、ファーストジェネレーションです。悪い者から出た…といっても彼らの祖先はアダムしかいません。アダムから、神を礼拝する正しい者と弟を殺す者が生まれるのです。創世記では、神がアベルのささげ物に目を留め、カインのものには目を留められなかったとき、カインは怒り、顔を伏せた…とあります(創4:4-5)。神はカインに「罪は戸口で待ち伏せして、あなたを恋い慕っている。だが、あなたは、それを治めるべきである(創4:7)」と忠告しています。今思っている感情をコントロールしておかないと、罪が一気に戸口を乗り越えカインの心を支配してしまいます。カインは自分の行いに目を向けず、神の不公平な態度ばかりに心を奪われていました。実際には不公平な態度ではなかったのですが、自分の非を認めようとしないカインは自分以外に非を負わせようとしました。兄弟愛を実現するには、相手をさばかないことでしょう。自分を中心に考え、常に自分が正しいと考える人はカインと同じ過ちを犯しかねません。ヨハネは愛し合う重要性を理解していたのだと思います(11)。