自分が生きている間?

詩89:34「わたしは、わたしの契約を破らない。くちびるから出たことを、わたしは変えない」
88編に続きこの歌を歌ったのはエズラフ人のエタンだと書かれており、88編のヘマンと同様に賢い4人に数えられていました(1王4:31)。聖書の記述のルールとして年齢の高い順になっていますから、エズラフ人ヘマンやカルコルよりもエタンのほうが年上だったと推測できます。エタンは「私がどれだけ長く生きるか(47)」を主の心に留めてもらうように願っていますが、この段階でエタンが年配者であったことがわかります。彼の願うことは圧倒的な勝利と主の栄光です。たとえ、今は苦しめられていても、エタンには主のことばが心にあります。主が「わたしの契約を破らない。くちびるから出たことを、わたしは変えない」と言われている以上、そのことばは真実です。一方で自分が死ぬまでに主のことばが成就してもらいたい…とも取れます。しかし、主の計画は人に計れる長さではないのです。それでも主の口から出たことばが変わらないとするなら、今の状況がどうであろうと賛美するべきなのでしょう。最後は「ほむべきかな。主(52)」と締めくくるこの歌はエタンの悟った答えでもあったように思えます。