忠実なウリヤを失う

2サム11:11「ウリヤはダビデに言った。「神の箱も、イスラエルも、ユダも仮庵に住み、私の主人ヨアブも、私の主人の家来たちも戦場で野営しています。それなのに、私だけが家に帰り、飲み食いして、妻と寝ることができましょうか。あなたの前に、あなたのたましいの前に誓います。私は決してそのようなことをいたしません」」
9章と10章でダビデが過去に世話になった人たちに報いようとした記事が書かれ、ダビデが忠実で律儀な性格だとわかっています。ウリヤもまたダビデに劣らず、忠実で義理堅い性格でした。そんなウリヤに美しいバテ・シェバが惹かれ結婚したのは容易に理解できます。ダビデに似た性格で他の兵士たちへの配慮を欠かさないウリヤを失うことはダビデにとっても痛手だったと思います。「これほどまでに私に仕えてくれたのか」…とその場で思い直し、ダビデ自身が悔い改め、主に救いを求めることもできたでしょう。しかし、バテ・シェバの美しさに心を奪われたダビデは我を忘れていたのです。止めたくても止められない心の葛藤は人生でも何度も訪れてきます。パワーハラスメントをしたダビデを笑うことはできません。犯罪者の多くは人の命よりも金目をものを選び、他人を傷つけたり殺害したりするのです。たまたま私たちは人を傷つける判断をしなかっただけで、常に誘惑はクリスチャンの周りにあります。神は権威を身につけた人がパワハラに走らないかをいつも見ておられます。