彼らも民に数えよう

エレ12:16「彼らが、かつて、わたしの民にバアルによって誓うことを教えたように、もし彼らがわたしの民の道をよく学び、わたしの名によって、『主は生きておられる』と誓うなら、彼らは、わたしの民のうちに建てられよう」
「彼ら」というのは「悪い隣国の民(14)」のことです。つまり、神の選びに入っていない民のことを指しています。後に異邦人とも呼ばれるこの民にも1つの福音が語られています。彼らにはユダヤ人たちにバアルのことを教えたという経緯があります。神にとっては「よくもわたしの選んだ民に…」という思いかも知れませんが、この悪い隣国の民にもイスラエルの民(ユダヤ人)と同じチャンスと与えようとしておられるのです。それはイスラエルの民がさばきに遭うと同時に訪れた、新しい契約のスタイルです。今までは預言者を通してイスラエルの民だけに語っておられたのに、彼らの堕落と不信仰のゆえに祝福は彼らを離れ異邦人にも及んだように見えます。「わたしの民の道」は律法のことだと思います。イエス様の時代には異邦人の信仰者が点在しており、その信仰の深さにイエス様も驚くことがありました(マタ8:5-10)。それでも救いは十字架までは完成せず、イエス様の復活後に使徒の働きによって異邦人にも救いはもたらされました。あたかもエレミヤの預言が成就し、悪い隣国の民にも主の民として数えられるときが訪れたようです。