アシュケロン

エレ47:7「どうして、おまえは休めよう。主が剣に命じられたのだ。アシュケロンとその海岸――そこに剣を向けられたのだ」
アシュケロンはアブラハムの時代から続くペリシテ人の主要都市でした(創10:14)。約束の地に入ったヨシュアは老年になっても征服できてない土地としてペリシテの5つの領主を挙げました。それはガザ、アシュドデ、アシュケロン、ガテ、エクロン、アビムで、アシュケロンはその中の海岸沿いにある土地です(ヨシュ13:3)。その名前も「アシュタロテ」の神を連想させ、ペリシテの中でも偶像崇拝の濃い町だと言えます。現在でもその町の名前は残っており、イスラエルの管轄になっています。シナイ半島の東側のアカバ湾から伸びる石油供給パイプが届いており、船で迂回することなくダイレクトにイスラエルに供給されています。また海岸沿いでは世界最大級の海水淡水化のプラントがあり、まさに海沿いならではの土地利用がされています。どうやらエジプトのパロもここを狙っていたようで、パロがアシュケロンを征服する前にバビロンの攻撃によって征服される…というのがこの預言です。主の剣はユダヤ人だけに向けられたのでなく、偶像崇拝をやめない近隣国まで及びました