クレオパたち

ルカ24:29「それで、彼らが、「いっしょにお泊まりください。そろそろ夕刻になりますし、日もおおかた傾きましたから」と言って無理に願ったので、イエスは彼らといっしょに泊まるために中に入られた」
エス様はまだ先に行くようでした(28)。それがどこかは書かれていませんが、エルサレムに2人の弟子が戻ったとき、そこにイエス様が立たれたことが書かれています(36)。この不思議な出来事はルカだけに書かれているもので、エマオという村とクレオパという弟子の名前だけが残されています。ヨハネ福音書にはイエス様の十字架の前に立った女の中にクロパの妻のマリアという名前があります。この「クロパ(ヨハ19:25)」は「クレオパ」のことではないかと見る人も多いようです。ギリシャ語では「klopas(クロパス)」と「kleopas(クレオパス)」となっており、クロパはクレオパの元にあたる名前ではないかと言われています。この二人の弟子はイエス様と話しているときには、イエス様の姿が見え、食 卓に着きパンを裂くと見えなくなったとあります(31)。パンを裂く行為はイエス様が最後の晩餐で弟子たちに語られた、主のからだの意味があります(マタ26:26)。このことを知るのは12弟子のはずですが、クレオパたちはそれをも知る身近な弟子たちだったのだろうと思います。