少年たち

ダニ1:5「王は、王の食べるごちそうと王の飲むぶどう酒から、毎日の分を彼らに割り当て、三年間、彼らを養育することにし、そのあとで彼らが王に仕えるようにした」
ユダヤ人の少年を選んだのには、「カルデヤ人の文学とことばとを教える(4)」とあるように、ことばが巧みに話せることが挙げられます。ユダヤ人はヘブル語はもちろんアラム語も得意で、ほかにカルデヤ、ペルシャのことばも話せました。「少年」という単語はヘブル語で「yeled(イエレッド)」で、イサクが乳離れしたとき(創21:8)、さらにイシュマエルが天幕を去るときにも同じ単語が使われています(創21:14)。イサクとイシュマエルは14歳離れていますから(創17:15)、「少年」は4歳から18歳ぐらいまでの年代を指すと考えられます。具体的な年齢はわかりませんが、ダニエルはすでに神の律法によって食べる物と食べられない物を理解していました(8)。またユダヤの慣習として数え年で12歳を成人とするのがあることと、バビロンの高官と会話をして いることから年齢15~18歳ぐらいだったろうと想像できます。3年の養育の間、彼らは野菜を食べて過ごし顔色もよく、かえって肥えていた(15)、とも書かれています。聖書が教える健康法はベジタリアンでした。