魚に命じ

ヨナ2:10「主は、魚に命じ、ヨナを陸地に吐き出させた」
「命じ」のヘブル語「amar(アメー)」は「語る」とか「言う」という意味があり、主が最初に語られた「光よあれ(創1:3)」のときに「主は仰せられた」はこの「amar(アメー)」が使われています。つまり、魚に対して「ことば」によってヨナを吐き出させたことになります。主は前もってヨナを飲み込ませるための魚を海で育てていました。この大魚はクジラだとする人もいますが、残念ながらクジラと思しき単語は旧約にはありません。魚にしろクジラにしろ、主が長い年月をかけて海に大魚を備えていたことは驚きです。そして、この大魚は主の命令に従って、ヨナを飲み込み、ヨナを吐き出すのです。いったいどのぐらいでこの魚は人を飲み込めるほど成長したかはわかりませんが、この大魚の役割はたった3日でした。主のために3日間だけ奉仕するために長い年月をかけて育ち、ヨナを吐き出すことで使命を終えたのです。もちろん大魚がその後どうなったかは書かれていませんが、備え主なる神があらゆることを計画し、成就させていることがわかります。大魚の腹の中はイエス様の下った、「捕らわれた霊」のところ(1ペテ4:19)であり、3日はイエス様のよみがえられた日数だとされ、これが唯一のしるしなのです(マタ12:39)。