宮を建てよ

ハガイ1:9「あなたがたは多くを期待したが、見よ、わずかであった。あなたがたが家に持ち帰ったとき、わたしはそれを吹き飛ばした。それはなぜか。―万軍の主の御告げ―それは、廃墟となったわたしの宮のためだ。あなたがたがみな、自分の家のために走り回っていたからだ」
歴史の本ではクロス王が即位したのがBC550年で、その後クロスの息子カンビュセス、さらにその弟スメルデスと王が代わりダリヨスが王になったのはBC521年ごろと記録されています。クロス王第1年に彼は主によって奮い立たされ、神殿再建を命じたとあります(2歴36:22,エズラ1:1)。ダリヨスのとき再建は順調かと思われましたが、度重なる妨害が起きて中断してしまいます(エズラ5章)。中断された時間は15年だと言われクロス王から数えると完成まで35年の月日が経っています。このダリヨスのときにハガイが登場し、ユダヤ人に再建を促す預言をするのです。全く前に進んでいないようすに、主がしびれを切らしたようにも見えます。ハガイは2章しかない預言書ですが、その内容はただひたすらユダヤ人を鼓 舞するように仕向ける主からのことばを伝えています。「宮を建てよ(8)」はストレートに主が伝えたかったことではないでしょうか?