地の下の様子

ヨブ28:5「地そのものは、そこから食物を出すが、その下は火のように沸き返っている」
ヨブ記の書かれた年代はいまだにわかっていませんが、多くの研究者は創世記と同時期かあるいはそれよりも以前だとしています。仮に紀元前2000年ごろだとして、いったいその時期に誰が地層の下にマグマがあり、さらにその下に5000度ともいわれる地球の内核の部分があることを知っていたのでしょうか?少なくとも、ヨブは「鉄は土から取られ、銅は石を溶かして取る(2)」ことを知っていました。さらに銀は鉱山から取れ、金は精錬する必要があることを知っています(1)。ダビデ、ソロモンの時代に多く採取したオフィルの金はこの頃から知られており(16)、その他真珠、水晶、さんご(18)、ト パーズ(19)にいたるあらゆる宝石がこの頃から貴重とされていたことが分かります。歴史が古いから人の知識が現在より劣っているわけではありません。ヨブの時代にも地球の仕組みや、天体の張りめぐらされた様子がところどころに登場します。ヨブには地質学、天文学、生物学などの知識もありましたが、それに加え「主を恐れる」という知恵がありました(28)。