ちょっと南風が吹いても

ヨブ37:17「また、南風で地がもだすとき、あなたの着物がいかに熱くなるかを」
人はデリケートでか弱な存在です。ちょっと熱ければ暑いと騒ぎ、寒ければとても生きていくことはできません。エリフの言うように南風が少し強くなっただけでモンスーンになり蒸し暑くなります。ロシアは世界最大の領土を持っており、その広さは日本の46倍にもなります。しかし、それだけ広くても北部にはほとんど人が住んでいません。それはカナダ、ノルウェースウェーデンでも同じで北緯65度より北は寒すぎるのです。またアフリカ大陸の北部にはサハラ砂漠が広がり、リビアアルジェリア、マリ、チャド、ニジェールにはほとんど人がいません。ちょっと暑くても寒くても、生活を脅 かされる人は神の目から見たら本当に無力で小さい存在に見えることでしょう。つむじ風も寒さも(9)稲妻までもが(11)、神のわざであり、ちょっとの気候変化でも耐えられない人の口から出る言葉はむなしく弱々しく感じられます。それでも人の言葉に耳を貸し、語り合おうと言ってくださる神の謙遜さは不思議以外のなにものでもありません。