ダビデとアブシャロム

詩3:2「多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない」と。セラ」
アブシャロムが妹タマルが辱めをうけたとき(2サム14章)、彼はすぐにはアムノンに復讐せず、2年もの間チャンスをうかがっていたのです(2サム13:23)。アブシャロムがアムノンを殺したことはダビデの怒りに触れました(2サム13:39)。ダビデから謹慎を命じられ3年引きこもっていましたが、将軍ヨアブの助けもありエルサレムに戻ることができます(2サム14:23)。エルサレムに戻ったアブシャロムは今度はイスラエルの民の心を盗み始めました。ダビデに面会に来る人すべてにあいさつし、口づけを交わしたとあります(2サム15:5)。しかもこのことを4年も続けたのです(2サム15:7)。アムノンへの復讐2年、謹慎期間3年、イスラエルの心を盗むのに4年…アブシャロムの性格はしつこく、ある目的を達成するため なら何年もの月日を惜しまず我慢するのです。ダビデが気づいたときには、イスラエルの民の心はアブシャロムに傾いていました。そしてダビデは民が「彼に神の救いはない」という噂を聞きつけました。それでも主に拠り頼もうとしたダビデの賛歌が詩篇3編です。