acrostic poem

詩25:1「主よ。私のたましいは、あなたを仰いでいます」
25篇は詩篇に9つある折句(おりく)の技法の詩の中の1つです。折句は英語で「acrostic」と言い、各文の頭文字をつなげると別の言葉やアルファベット順になっているものです。25篇以外では119篇がとても有名で、それ以外の7つは9、10、34、37、111、112、145篇となっています。これらの9つは全部頭文字がヘブル語のアルファベット「アーレフ」から「ターヴ」までの22文字で書かれています。25編では「eleka(エレーカ)」(「~による」)という前置詞から始まっており、この「eleka(エレーカ)」の最初が「アーレフ」となっています。1980年以降アメリカでラップ音楽が生まれましたが、英語では「韻(いん)」を踏むという音が似ていたり、同じ発音の言葉をつなげることで楽しむことが昔からの言葉遊びと してありました。折句はラップとは違いますが、もしダビデがこの歌を即興で歌ったのだとすれば、ダビデのヘブル語の言語能力は相当なもので、ヘブル語がいかに文学的に奥深く多くの人がこのような歌遊びをしていたことが想像できます。