イスラエルはみな救われる

ロマ11:31「彼らも、今は不従順になっていますが、それは、あなたがたの受けたあわれみによって、今や、彼ら自身もあわれみを受けるためなのです」
「彼ら」とはユダヤ人のことです。パウロは福音を語っていますが、同時に異邦人の完成のときまで、イスラエルの心はかたくなになる…とも言っています(25)。キリストを受け入れなかったばかりに、ユダヤ人たちは迫害を受けることになります。クリスチャンの蛮行は歴史が示す通りで、その中でのユダヤ人の迫害はひどいものでした。それゆえにユダヤ人がクリスチャンになることはまれです。俗に「メシアック・ジュー」と言われていますが、彼ら自身は自分たちを「クリスチャン」と呼びません。またキリスト教も「メシアニック・ジュダイズム」と独特の呼び方で呼び、同じ聖書を信じる者としてはちょっと複雑な気持ちになります。それでも聖書には、イスラエルはみな救われる(26)とあり、イザヤは「シオンには贖い主として来る。ヤコブの中のそむきの罪を悔い改める者のところに来る(イザ59:20)」と預言しています。今は異邦人のときであっても、やがて我々が妬むほどにユダヤ人は神の愛を受けるようになります。それは世の初めから神の定めたみ心なのです。