詩篇100篇 全地よ。主に向かって

詩100:1「全地よ。主に向かって喜びの声をあげよ」

これは旧約聖書詩篇なので、ユダヤ人はこの歌をよく知っています。つまりユダヤ人も自分たちが信仰する、アブラハム、イサク、ヤコブの神がやがて全地に知れ渡り、多くの人たちが主を賛美するように願っていたはずです。それは異邦の民にも言えることで、たとえユダヤ人でなくても聖書の神を信じるならその恵みはすべての人に及びます。アラムの将軍ナアマンは、自分がツァラアトに冒されているのを知り、イスラエルの神の人に救いを求めました(2王5:4)。エリシャは、ヨルダン川に身を7回浸すだけを告げて、それ以上のことは何も言いませんでした。ナアマンはそのとおりにして、身が清められ、主だけに全焼のいけにえをささげるように誓います(2王5:17)。また、ルツはモアブ人でしたが、しゅうとめナオミの神は自分の神だと信じ(ルツ1:16)、やがてボアズと一緒になり、イエス様の祖先としてその名を系図にも残しています(マタ1:5)。現在のイスラエルは、アメリカに半分のユダヤ人を抱えている関係で、往来も多く、影響を受けやすくなっています。彼らはコーシェル(食べ物の規制)などは守りますがアメリカの自由な雰囲気に飲まれている感じです。それでもやがて全地は声を上げて、イスラエルの神、聖書に書かれている神を褒め歌うようになるのでしょう。