2テモテ1章 力と愛と慎みとの霊です

2テモ1:7「神が私たちに与えてくださったものは、おくびょうの霊ではなく、力と愛と慎みとの霊です」
「力」「愛」「慎み」は英語では「power」「love」「self-discipline」となっています。「慎み」に使われたギリシャ語「sophronismos(ソフロニスモス)」は、新約の中でここだけに使われている珍しい単語です。意味としては「自制心」とか「節度」というもので、自分の心を制御できる人のことを指しています。パウロはテモテに祖母、母から受け継いだ純粋な信仰を振り返り(5)、さらに、按手によって与えられた賜物を、もう一度燃え上がらせて欲しいと願っています。また「おくびょう」という単語からも、テモテが何かに対して、どうしても大胆になり切れない様子が手紙から伝わってきます。その内容はパウロが捕らわれの身であることと関係あるようです(8)。また、主を証しするときにも、大胆になり切れていないようです(8)。テモテへの最初の手紙と、この2回目の手紙から感じることは、テモテが若く(1テモ4:12)、とても柔和でおとなしい性格だということです。パウロは「オネシポロ」という弟子は、パウロが鎖につながれていても気にせず、訪問してくれたことを示し、そのような弟子もいるのだと励ましています。パウロがわざわざ2回も自分の愛弟子に手紙を書いたのは、激励の意図が強かったように思います。