出エジプト26章 うしろに垂らさなければならない

出26:12「天幕の幕の残って垂れる部分、すなわち、その残りの半幕は幕屋のうしろに垂らさなければならない」
聖書の記述に従うならば、幕屋の幕はスカートのように短くなく垂れ下がっていなければなりません。幕自体は10枚で構成され(1)、5枚ずつを合わせる形になっています(3)。天幕はあかくなめした雄羊の皮とじゅごんの皮で覆われています(14)。この「じゅごん」はヘブル語「tachash(タハーシュ)」が使われており、新共同訳、口語訳も「じゅごん」と訳されています。英語訳では「porpoise(NASB)」で「ネズミイルカ」だったり、「アライグマ」と訳したりしています。NIVでは具体的な訳をしておらず、おそらく川などに生息する哺乳科の動物を指すのではないかと注訳を付けています。このじゅごんの皮はやはり手に入れづらいらしく、幕屋を作る際には「じゅごんの皮を持っている者はみな、それを持って来た(35:23)」と書かれています。祭司は祭壇に上る際階段を使ってはならず、足を挙げた際に肌を神に対して見せて汚すことがないようにしなければなりません(20:26)。同じように幕屋の幕が少しでも巻き上がり、中の神聖な様子が見えたら大変です。祭司たちは全員死ぬことになってしまいます。幕を丁度の長さにしなかったのには、主の栄光の輝きが外に漏れないためだったと思います。