民数記30章 物断ちをしようと誓いをするなら

民30:2「人がもし、主に誓願をし、あるいは、物断ちをしようと誓いをするなら、そのことばを破ってはならない。すべて自分の口から出たとおりのことを実行しなければならない」
「物断ち」の英語は「pledge(NIV)」と訳されており、「質ぐさ」や「抵当」の意味があります。何か大切なものを犠牲にすることは、神の性質でもあります。ただし、「願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです(ヤコ4:3)」とあるように、誓願の動機が神の前で正しいことが条件になります。自分の生活の中で大切なものを抵当に入れる、すなわち関わりを断ち、そのことを犠牲にすることは、人の肉の欲求に逆らうものです。断食はその中で最も有名で、多くの人が選ぶ物断ちの1つです。そこには飢え渇きがあり、イエス様の40日間の断食も宣教の前に必要なことでした(マタ4:2)。人が神に対して一度交わした言葉は、破ってはならないのです。ここでは、親の管理下にある女性と(3)、結婚して夫の管理下にある女性のことが書かれています(7)。娘たちも男同様に、物断ちをして神に願うことが許されていることがわかります。誰にでも、大切なものを断ってまで成就したい願いはあるものです。これらの命令は、物断ちを通して、来るべきイエス様の本質を人に教えようとしているのではないでしょうか。