詩篇150篇 神をほめたたえよ

詩150:1「ハレルヤ。神の聖所で、神をほめたたえよ。御力の大空で、神をほめたたえよ」
「ハレルヤ」はヘブル語「halal(ハラル)」と「yahh(ヤー)」とを組み合わせた語であることは有名ですが、「halal」は「ほめたたえる」という動詞です。150篇は最初から最後まで「halal」が使われている詩です。「ハレルヤ」だけは1つの単語のように現在は使われていますが、古くは「主をほめたたえよ」と訳されており、口語訳では「ハレルヤ」という言葉は使われていません。また、英語訳「KJV(キングジェームス)」「NIV(ニューインターナショナル)」「NASB(ニューアメリカンスタンダード)」ではともに「praise the Lord」となっています。訳者がハレルヤを訳さず、そのままの音で残したのは、ハレルヤという言葉が単独で使われていたからだと思います。150篇では各節に「ほめたたえよ」が繰り返され、1節と最後の6節ではそれぞれ2回「halal」が使われています。何が何でも神をほめたたえるのは、神の大能、偉大さにとどまらず(2)、いろいろな楽器(3)、さらにタンバリンと踊り(4)と続き、極めつけには「息のあるものはみな(6)」と興奮が止まらない様子です。これだけ「halal」すなわち「ほめたたえよ」を連発しても、まだ足りないほど主を慕い、信頼しているのが伝わってきます。