エゼキエル5章 剣を抜いて彼らのあとを追う

エゼ5:2「その三分の一を、包囲の期間の終わるとき、町の中で焼き、またほかの三分の一を取り、町の回りでそれを剣で打ち、残りの三分の一を、風に吹き散らせ。わたしは剣を抜いて彼らのあとを追う」
1年以上も右脇、左脇を下にして寝るパフォーマンスの後は、頭とひげを剃れと言われています(1)。同じ時期にエレミヤもエルサレムの場内にいましたから、エゼキエルとエレミヤはどこかで会っていたかもしれません。しかし、聖書の中には2人が会話した記録は残っていません。この奇妙なパフォーマンスはバビロンの包囲の期間が終わるときにせよ(2)、と言われ、エゼキエルには包囲の終わる時期がわかっていたようです。ここでは3パターンのさばきが描かれ、場内に残っても疫病やききんで死に、別の3分の1はバビロンの剣で殺されるのです。唯一、場外に逃れて、他の国へと行くことができても、主が剣を抜いてあとを追う(2)と書かれています。それもこれも、イスラエルの民が主のおきてに逆らったからです(6)。彼らは主の命令はおろか、諸国間の定めさえ無視して行わなかったとあります(7)。どれほどの悪だったのかは、聖書を読む我々にはわかりませんが、ノアの時代のように、神の忍耐が限界まできたときにさばきは起きるのだと思います。エレミヤは王の庭に捕らえられ(エレ32:2)、捕囚を選択するように呼びかけました。エゼキエルの滅びのパフォーマンスに対して、エレミヤは「バビロンの王に仕えて生きよ(エレ27:17)」と、生き延びられる唯一の選択を説いています。