詩篇102篇 着物のように取り替えられる

詩102:26「これらのものは滅びるでしょう。しかし、あなたはながらえられます。すべてのものは衣のようにすり切れます。あなたが着物のように取り替えられると、それらは変わってしまいます」

黙示録には新しい天地の様子が描かれています。そこには海はもうありません(黙21:1)。この詩にあるように神が衣を取り替えるように天地を取り替えたとは思えませんが、聖書の原則として初めに予兆があって、次に成就があります。最初の天地はノアのときに危うく滅ぼされてしまそうになりました(創6-7章)。最初の天地は火によって焼かれるために、不経験な者どもの裁きと滅びとの日まで保たれていることがペテロの手紙に書かれています(2ペテ3:7)。現在の天地は予兆であり、この天地にアダムが生まれました。「最後のアダム(1コリ15:45)」と呼ばれているイエス様は、最初のアダムの成就にあたり、やがて天地も新しくされます。この詩の歌い手が、天地が滅びることをなぜ知っていたのかはわかりませんが、神が不変であることを理解しており、たとえ天地がなくなっても神は変わらず、永遠を過ごすのです。現在でも宇宙は膨張しており、しかもだんだんそのスピードは加速しています。宇宙の広がりがいつ止まるのか、永遠に続くのかは誰にもわかりません。それはあたかも神の意思を探るようなもので、永遠を生きるおかたと肩を並べて研究しようとすること自体無理なのです。