間違った律法

ヨハネ18:28「さて、彼らはイエスを、カヤパのところから総督官邸に連れて行った。時は明け方であった。彼らは、過越の食事が食べられなくなることのないように、汚れを受けまいとして、官邸にはいらなかった」
ルカでは、ピラトからヘロデに送られ、さらにピラトへ返されたことが書かれています(ルカ23章)。カヤパはユダヤの慣習により任命された大祭司で、アンナスの姑です。カヤパはローマにより解任され、アンナスがローマ指名の大祭司でしたが、ユダヤの慣習上カヤパが実権を握っていました。彼らの家は土地がつながっており、大祭司の家に入ることは、カヤパにもアンナスにも会えることを示しています。彼らはイエス様をローマ反逆の首謀者として訴えようとします。その際に、ピラトの官邸に入らなかったと書かれています。それは「過ぎ越しの祭りのときに異邦人と接触すると汚れる」という、聖書にはない彼らの独自の律法からきているものでした。こうやって間違った律法に対する認識を守り、自分たちには罪がないと主張し、人の上に立つ人格者のふりをしていたのです。人のプライドとねたみがイエス様を十字架につけたのです。彼らの思いはわたしたちの思いと同じです。しかしイエス様はその罪を十字架であがなってくださいました。