大胆な仮説

マタ2:11「そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた」
乳香は穀物のささげもの(レビ2:16)、火のささげもの(レビ24:7)のときに使われた香料です。黄金は神の象徴で神殿内は金で覆われていました。没薬は埋葬のときに防腐剤の役目をするものです。産まれたばかりなのに、その赤ちゃんが何になるかなどわかるはずもありません。しかし東方の博士たちは王の誕生を知ってやってきたのです。それは明らかに聖書に通じている人たちだと判断したほうがよさそうです。彼らは贈り物の中にはっきりとメッセージを残していきました。王として産まれ(黄金)、罪のささげものになり(乳香)、死ぬ(没薬)…メシヤは王でありながら人を救い、死ぬのだという聖書の記述そのままを信じていた博士たち。アジア(ひょっとしたら日本?)に離散した10支族のどれかは、占星術を得意とし所属する国の王に用いられ、高い地位についたのではないでしょうか?イスラエルは荒野にいるときでさえ、モロク、ロンパなどの星に仕える異教の神を捨てなかったとあります(使7:43)。もちろん偶像崇拝はだめですが、すべてを益にしてくださる神は星を見る技術でさえ用いてやがて東方の博士として遣わしたのだと思います。