エホヤキムの治世の初め

エレ27:1「ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムの治世の初めに、主からエレミヤに次のようなことばがあった」
25章の初めはエホヤキムの第四年となっているので、時間が逆行しています。治世の初めは捕囚に逢う23年も前のことです。そもそもエレミヤが預言者として召されたのは、ヨシヤ王の13年目、すなわちヨシヤ王が21歳のときでした。ヨシヤは31年間、王となりエジプトとのメギドの戦いで戦死しました(2王22:1,2王23:29)。次王エホアハズはわずか3ヶ月の王位だったので(2王23:31)、すぐにエホヤキムが王となりました。このエホヤキムが王になった初年にエレミヤはユダ王国が捕囚になることを預言したのです。エレミヤが預言者になったのが若かったとはいえ、18年も経てば立派な大人になっていたはずです。おそらく30~40歳前後だったエレミヤは、自分が60歳になるころの預言をし、実際に捕囚を経験しました。エレミヤはバビロンに行く途中で釈放され、やがてエジプトに逃れます(40:1、43:7)。それ以降エレミヤの消息は途絶えますが、エジプトの記事が最後なのでおそらくエジプトで生涯を終えたのだと思います。エレミヤが23年も前に捕囚を預言して、それを自らが体験したとき、どんな気持ちだったのでしょうか?