ｴﾚ49:7「エドムについて。万軍の主はこう仰せられた。「テマンには、もう知恵がないのか。賢い者から分別が消えうせ、彼らの知恵は朽ちたのか」
テマン人はエサウの子孫で、エサウはエドム人の祖先です。ヨブ記にテマン人エリファズが登場し、ヨブに対して呼びかけ、助言を与えています（ﾖﾌﾞ4:1）。このエレミヤの預言ではテマン人は知恵があり、分別のある賢いものたちだと書かれています。エサウはヤコブにうまく立ち回れ、長子の権利を奪われました（創25:29-34）。ヤコブはイサクから祝福をだまし取り、エサウはイサクから祝福を受けられませんでした（創27:35）。エサウのやることは後手にまわり、狡猾なヤコブは何でも手に入れる貪欲な面がありました。ヤコブには、神の人と格闘して祝福をもぎ取るほどの熱い思いがあったのです。しかしエサウとヤコブは双子です。同じＤＮＡで、たとえ性格は違っても、頭が悪いわけではありません。それゆえ、テマン人は知恵のある、賢い人たちだと主に認識されていたのです。彼らは岩に住み（16）、敵から身を守っていましたが、高慢のゆえにバビロンの手に渡されてしまいました。
