カルデヤ人のやり方

エレ52:17「カルデヤ人は、主の宮の青銅の柱と、主の宮にある青銅の車輪つきの台と、海とを砕いて、その青銅をみなバビロンへ運んだ」
カルデヤ人は青銅が好きだったのでしょうか?銅とすずの合金である青銅は、名前の通りに酸化すると青色になります。日本の十円玉も銅とすずの合金ですが、95%が銅なので聖書に書かれている青銅とはほど遠いものです。ところがすずの割合を増やしていくと白色が加わり、程よい金色になっていきます。モーセの幕屋でも多くの器材を青銅で作るように指示がありましたが、荒野で金が取れないことを知っていた主が、金の変わりに金メッキをすることで民にご自分の栄光を示そうとしたのではないでしょうか?カルデヤ人もそうした金色に輝く、神殿の器材に興味が奪われ、ここに書かれているようにバビロンに青銅のものを運んだのだと思われます。征服者は宝を奪うことができ、反逆したゼデキヤは目をえぐられ、子どもを殺されます。一方ゼデキヤの甥、エホヤキンは早々と降伏して、バビロンで捕らえられていましたが(2王24:12)、手厚く扱われます。主がバビロンに逆らわず、捕囚されよと命じた命令に従ったからです。