匿名希望

1王14:6「アヒヤは戸口にはいって来る彼女の足音を聞いて言った。「おはいりなさい。ヤロブアムの奥さん。なぜ、ほかの女のようなふりをしているのですか。私はあなたにきびしいことを伝えなければなりません」
ヤロブアムの息子の名前とレハブアムの息子の名前は同じ「アビヤ」でした。15章では「アビヤム」になっていますが、別の箇所や70人訳、あるいはヘブル語の原典のコピーの中には「アビヤ」となっています(2歴12:16)。ヤロブアムはすでに主から離れており、高き所に祭壇を築き、誰でも祭司になりたいものを祭司に任命していました(13:33)。今さら、イスラエルの神に仕える預言者にのこのこと伺いに行くことなどできません。そこで妻を変装させ、ヤロブアムの名前や身分がばれないようにアヒヤの元に遣わしたのです。苦しいときだけ主に拠り頼むことは喜ばれません。しかも、自分をさらけ出すことも拒み、匿名で主に伺いを立てようなどと思わないことです。創造主である神に判らないことなどないからです。罪から解放されたいなら、罪を認めることが必要です。まずそこから始めないなら、いくらへりくだると言ってもいつまでも罪の奴隷のままでしょう。