はっきりした裁き

2王19:35「その夜、主の使いが出て行って、アッシリヤの陣営で、十八万五千人を打ち殺した。人々が翌朝早く起きて見ると、なんと、彼らはみな、死体となっていた」
主の使いは単数形ですから、1人で18万5千人を打ち殺したことになります。この主の使いはミカエルで、「いま彼のうちに一つの霊を入れる(7)」…と言われた、霊のことだと思われます。イザヤは「あなたが聞いたあのことば、アッシリヤの王の若い者たちがわたしを冒涜したあのことばを恐れるな(6)」と語り、ヒゼキヤの従う心と、主に従おうとしないアッシリアの若者を比較し、正しい裁きを行ったのです。イザヤ書にも歴代誌にも同じ記事があるので、歴史的な有名な出来事だったようです(イザ37:36、2歴32:21)。主はこれらのことを通して、アッシリア人たちにまことの神はだれか、ということを教えたかったのだと思います。ヨナはニネベまで行き、悔い改めを解きました。そのとき、アッシリアはヨナの言葉を受け入れ、一時とはいえ悔い改め主に従う態度を示したのです。あたかも異邦人への伝道が、すでに始まっているかのような主の働きです。しかし一方では、一晩にして20万人近くを殺すなど、はっきりした態度を取るように求めています。クリスチャンも中途半端では主の使いを送られてしまいます。