次の王になったとき

2王25:29「彼は囚人の服を着替え、その一生の間、いつも王の前で食事をした」
エホヤキンが捕囚されてから37年が経っています(27)。イシュマエルの反乱は新王には遠い過去のことだったのだろうと思われます。エビル・メロダクの名前はこことエレミヤ41章にしか登場しませんが、彼が捕囚の民に融和政策をとったことは歴史的にも証明されています。また彼の後の王クロスは、ユダヤ人のエルサレム帰還に尽力しました。ところでバビロン捕囚の70年はいつからいつまででしょうか?諸説ありますが、エレミヤの預言の「この国は全部、廃墟となって荒れ果て、これらの国々はバビロンの王に七十年仕える(エレ25:11)」…を見るなら、神殿が壊されたBC586年から神殿再建の516年を指すのが有力なようです。しかし北イスラエルの第1回捕囚のBC606年からクロス王の勧告による帰還までの536年を支持する人も多く、それ以外にも3つほどの候補があり、確実なことはわかっていません。不思議なことはイシュマエルの反乱から、エビル・メロダクの話まで何十年と時間が飛んでいることです。捕囚は経済的にも負担になり、各自で生活させるほうが得策だと考えるようになったのがこの頃だったのだと思います。主には計画があり、すべてに時があるのです。