怒るイエス様

マコ3:5「イエスは怒って彼らを見回し、その心のかたくななのを嘆きながら、その人に、「手を伸ばしなさい。」と言われた。彼は手を伸ばした。するとその手が元どおりになった」
エス様ご自身が怒った、という表現があるのはこの箇所だけです。人を哀れみ、癒し、救いの手を差し延べに来たのに、何がイエス様を怒らせたのでしょうか?まず、イエス様の問いかけに答えなかったことが挙げられます。なぜ答えなかったのでしょうか?心がかたくなだったからです。安息日するべきことは善か悪か…と聞かれています。答えは「善」です。人を救うことか、殺すことか…と聞かれています。答えは「救うこと」です。子どもでもわかる簡単な質問に、彼らは答えられませんでした。なぜなら安息日の「安息」を勘違いしていたからです。パリサイ人が決めたルールは、歩くことでさえ距離が決まっており、ダラダラと寝ている人たちが良いとされていたのです。しかし病気も家畜も、そんなルールはお構いなしです。病気で苦しむ人がいるなら、助けてあげるし、家畜が井戸に間違って落ちたら、助け出すでしょう(ルカ14:5)。愛のない無関心を見てイエス様は怒ったのです。本当は答えを知っているのに、心に従うことが出来ない人たちを怒り、目の前で何をすべきかを見せたのです。