何がいけなかったのか

マコ11:13「葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えたので、それに何かありはしないかと見に行かれたが、そこに来ると、葉のほかは何もないのに気づかれた。いちじくのなる季節ではなかったからである」
葉が茂っていると書かれています。イエス様は「枝が柔らかになって葉が出て来ると、夏の近いことがわかります(13:28)」と言われ、葉が茂ると夏が近づいているのです。しかしイエス様がいちじくを見た頃は、過越しの祭りの頃であり、ニサンの月、すなわち現在の暦では4月ごろにあたります。現在ではいちじくの旬は8月から10月ごろですから、4月に実がなることは珍しいことです。なぜイエス様は空腹を覚えられたのでしょうか?聖書の中でイエス様が空腹になるのは40日40夜の断食後と、このベタニヤでの2回だけです。いちじくは夏が近づいているわけでもないのに、葉が茂っていました。神の決められた時間に準備ができず、葉だけ見せて夏でもない時期をイエス様に見せたのです。それはあたかも、服装を派手にしたり、裾を長くしたがるパリサイ人のようでもありました。いちじくまでもが、形だけを整え実を結ぶことがないのか…イエス様がのろった理由はここらへんにあるのではないでしょうか?