なぜ死をもたらすのか

2コリ7:10「神のみこころに添った悲しみは、悔いのない、救いに至る悔い改めを生じさせますが、世の悲しみは死をもたらします」
文脈からするとパウロの手紙を読んだことでコリントの人たちは悲しんだようです(8)。コリント人への手紙の第一がこれに当たると思われます。その中には分裂と不品行などが、はっきりと注意されていました(1コリ1-5章)。もちろんパウロはコリントの教会の一人一人を愛し、成長してもらいたいと願っていたはずです。少し厳しい言葉になり、心が痛んでいた様子がわかります。しかしコリントの教会の人たちは、厳しい忠告にしばらくは悲しんだものの、悔い改めたのです(9)。ここでの「悲しみ」は心が痛み、落ち込むような出来事のことです。注意されて逆ギレする人も多いと思いますが、クリスチャンが御心から離れているときに素直に従うなら悔い改めることが出来ると思います。みこころとは「御言葉」のことです。ダビデがナタンに罪を告げられたとき、悔い改めました(2サム12章)。忠告は時にして、心に痛いものです。時には注意した相手の人を恨むこともあるかも知れません。悔い改めない人は罪をそのままかぶり、報酬である死にいたるのです。