ダビデの悔い改め

1歴21:16「ダビデは、目を上げたとき、主の使いが、抜き身の剣を手に持ち、それをエルサレムの上に差し伸べて、地と天の間に立っているのを見た。ダビデと長老たちは、荒布で身をおおい、ひれ伏した」
エブス人は山地の民族です。もともとベニヤミンの地に住む先住人でしたが、ベニヤミン族が彼らを追い出さなかったので、共存していました(士1:21)。なぜエブス人オルナンの場所を祭壇の場所にしたのかはわかりませんが、おそらくエルサレムを一望できる絶好の場所だったからだと思います。抜き身の剣を持つ天使はミカエルで、彼がエルサレムに剣を差し延べたのはエルサレム全土に疫病を及ぼそうとしたからです。やがてこの場所はダビデが計画した神殿の場所になります(22:1)。主が示した、エルサレムを一望できる場所は、ダビデが罪を犯さなければ見つからなかったかもしれません。ダビデは悔い改め、自分にその罰を受けようとしました。そのへりくだりの心が偶然にも主の神殿として最適の場所を発見させたのだと思います。