ダビデの仮庵

1歴17:23「どうか、主よ。あなたが、このしもべとその家について約束されたことが、とこしえまでも真実をもって行なわれますように。あなたの約束どおりに行なってください」
ダビデの住む宮殿は建てられ、そこに住むことができても、肝心の主のおられる場所が仮の天幕だとしたら、何か心が落ち着かないのはわかります。自分だけ贅を尽くして、神である主がないがしろにされているかのような状態です。自分だけが良い場所に住むわけにはいかないという思いから、ダビデは立派で豪華な神殿を作りたいと願ったのです。しかし、主がナタンに言葉を預けた内容は、神殿はダビデの後継者が作り、ダビデは作ってはならないというものでした(17:4)。主はきらびやかで、豪華絢爛な神殿よりも、賛美にあふれる仮の天幕のほうがよかったのです。ダビデや歌い手、演奏者が奏でる音楽を心から楽しんでいました。それゆえ、主はアモスに「その日、わたしはダビデの倒れている仮庵を起こし…昔のようにこれを建て直す(アモ9:11)」と言われたのです。ダビデが王であった期間は40年です。4000年ある旧約の時代の中で、たった40年の出来事が忘れられないのです。あの頃のように賛美であふれる、自由な礼拝が復活して欲しい…主の願いはロボットのように人が仕えるのではなく、心から喜び、誠心誠意を尽くした礼拝の姿です。アモスに言われた「その日」は現代、私たちが生きている時代のことです。