身を避けるべきもの

箴2:16「あなたは、他人の妻から身を避けよ。ことばのなめらかな、見知らぬ女から」
ソロモンには700人の妻と300人のめかけがいましたから、不倫とは無縁のはずです。それでも天からの知恵は情に燃えた、ふしだらな女から身を避けよと警告します。言葉巧みに誘ってくるありさまはサタンがアダムとエバを誘惑したときを思い起こさせます。欲に身をまかせ、快楽にふけるならそれなりの報いを受けます。ソロモンは「彼女のもとへ行く者はだれも帰って来ない。いのちの道に至らない(19)」と言い、女の道を選ぶならいのちに至らないことを教えています。女は世の誘惑の象徴です。これはふしだらな女だけを敵視した言葉ではなく、世の快楽すべてに対する警告です。アルコール、ドラッグ、ギャンブルなどはクリスチャンといえども気をつけなければなりません。どの分野でも「中毒」になる得るものはあります。どんなに良いものでも度が過ぎるなら、いのちの道を踏みはずすことになりかねません。主への思いを忘れるほど何かに夢中になることは、心が主から離れていることを示しています。ソロモンの箴言を聞いて、ただ情欲に燃える女から身を避けることが主の御心ではないと思います。おもしろいからといって寝ることも惜しんでゲームをする子どもの姿は、まさにふしだらな女の誘惑に引っかかっているのです。ソロモンの知恵が教えるように、避けるべきものを避けることができればいのちを得るでしょう。