誇りと高ぶりとおごり

イザ16:6「われわれはモアブの高ぶりを聞いた。彼は実に高慢だ。その誇りと高ぶりとおごり、その自慢話は正しくない」
「高ぶり」というのはヘブル語で「gaown(ガオーン)」でなぜか男性名詞(masculine noun)が使われています。「高慢」はおそらく「geeh(ゲイエー)」で日本語では、高慢という名詞扱いですが、ここでは形容詞が使われています。また「おごり」にあたる部分は「gaavah(ガバア)」で女性名詞(faminine noun)です。どうもあまりヘブル語での語彙に高慢だの高ぶりだのの単語の種類が少ないため、いろいろな名詞でカバーしているようです。新改訳でも訳に苦労しているのがわかります。とにかく、モアブの高慢さは尋常ではなかったようで、それは主がもっとも忌み嫌われるものです(箴8:13)。主ご自身が自分はへりくだっていると言われ、さらに「わたしから学びなさい」とも言われています(マタ11:29)。最も権威があり、何でも思い通りになるお方が最もへりくだっているのです。それは不従順な肉に閉じ込められている人間にとってはまさに奇跡です(ロマ11:32)。しかし、イエス様が肉を着て、人と同じ条件になられたのは人に対する道しるべを残されたのだと思います。