2013-01-01から1年間の記事一覧

多くの日の後のことだから

ダニ8:26「先に告げられた夕と朝の幻、それは真実である。しかし、あなたはこの幻を秘めておけ。これはまだ、多くの日の後のことだから」 幻の内容はある程度ガブリエルによって解き明かされています(16-25)。ペルシャ、メディア、ギリシャの順番でギリシ…

ダニエルへのねたみ

ダニ6:5「そこでこの人たちは言った。『私たちは、彼の神の律法について口実を見つけるのでなければ、このダニエルを訴えるどんな口実も見つけられない』」 ダニエルは他の大臣よりも能力が高く、神の霊に満たされており、神に従う者でした。しかし、他の高…

ひとつの考察として

ダニ2:34「あなたが見ておられるうちに、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました」 人手によらない石はイエス・キリストのことで、すべてがあと形もなく吹き払ってしまうのは再臨の後、神の御国が訪れること…

赤い人はいつの時代も

オバ10「あなたの兄弟、ヤコブへの暴虐のために、恥があなたをおおい、あなたは永遠に絶やされる」 エドムは「赤い人」という意味で、ヤコブの兄エサウのことです。エサウは毛深く、性格も一時的な感情に流されやすく、腹が減っているときに簡単に弟ヤコブに…

大水も洪水も

雅歌8:7「大水もその愛を消すことができません。洪水も押し流すことができません。もし、人が愛を得ようとして、自分の財産をことごとく与えても、ただのさげすみしか得られません」 愛は金では変えないことはソロモンも理解していました。知恵と愛はうまく…

雅歌は正典に残り

雅歌7:7「あなたの背たけはなつめやしの木のよう、あなたの乳房はぶどうのふさのようだ」 雅歌は中国語の「格式高い歌」という言葉からきているそうで、それ以外に聖書には申命記も中国語の言葉から名付けられています。もともとは文語訳からの引用で1880年…

ふたごのように

雅歌6:6「あなたの歯は、洗い場から上って来た雌羊の群れのようだ。それはみな、ふたごを産み、ふたごを産まないものは一頭もいない」 日本語の訳ではちょっと意味がわかりにくい節です。それは「ふたご」にあたるヘブライ語「taam(タアーム)」がふたごを産…

私の連れ合い

雅歌5:16「そのことばは甘いぶどう酒。あの方のすべてがいとしい。エルサレムの娘たち。これが私の愛する方、これが私の連れ合いです」 愛する人を「連れ合い」というのは何か不自然ですが、ヘブライ語では「rea(レア)」という言葉が使われ、友達とか仲間と…

あれはソロモン

雅歌3:7「見なさい。あれはソロモンの乗るみこし。その回りには、イスラエルの勇士、六十人の勇士がいる」 この女が探していた「あの方」はソロモンのことでした。ソロモンが町を進むときには、みこしに乗り、60人ものガードマンに囲まれていたようです。4節…

冬は過ぎ去り

雅歌2:10-11「私の愛する方は、私に語りかけて言われます。「わが愛する者、美しいひとよ。さあ、立って、出ておいで。ほら、冬は過ぎ去り、大雨も通り過ぎて行った」 冬も大雨も大きな試練の比喩だと思います。イスラエルがダビデやソロモンの繁栄を絶やさ…

ソング オブ ソングス

雅歌1:4「私を引き寄せてください。私たちはあなたのあとから急いでまいります。王は私を奥の間に連れて行かれました。私たちはあなたによって楽しみ喜び、あなたの愛をぶどう酒にまさってほめたたえ、真心からあなたを愛しています」 英語では「song of Sol…

さばく方を恐れる

伝道12:14「神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ」 クリスチャンでありながら人生はつまらないと思っているなら、神との交わりが薄いのではないでしょうか?たとえ孤独で投獄されようとも、主が共にいてく…

若いうちに楽しめ

伝道11:9「若い男よ。若いうちに楽しめ。若い日にあなたの心を喜ばせよ。あなたの心のおもむくまま、あなたの目の望むままに歩め。しかし、これらすべての事において、あなたは神のさばきを受けることを知っておけ」 楽しみたければ楽しめば良いのです。しか…

未来はわからない

伝道10:14「愚か者はよくしゃべる。人はこれから起こることを知らない。これから後に起こることをだれが告げることができよう」 人がいつ生まれ、いつ死ぬのかを知りません。ヒゼキヤ王は主から15年、寿命が延びることを告げられましたが、彼は自分がいつ死…

惑わされず

伝道8:14「しかし、むなしいことが地上で行なわれている。悪者の行ないに対する報いを正しい人がその身に受け、正しい人の行ないに対する報いを悪者がその身に受けることがある。これもまた、むなしい、と私は言いたい」 自分は何も労苦しないのに報酬を受け…

千人に一人も

伝道7:28「私はなおも捜し求めているが、見いださない。私は千人のうちに、ひとりの男を見いだしたが、そのすべてのうちに、ひとりの女も見いださなかった」 ソロモンには異邦人の妻とめかけを多く持ち、彼女らの信じる神々を一緒になって拝んだという経緯が…

何かまさっていますか?

伝道6:8「知恵ある者は、愚かな者より何がまさっていよう。人々の前での生き方を知っている貧しい人も、何がまさっていよう」 7節では人が労苦するのは口のためだと書かれています。すなわち腹を満たすために労をして、その食欲は死ぬまで続くのです。さらに…

裸でかしこに帰ろう

伝道5:15「母の胎から出て来たときのように、また裸でもとの所に帰る。彼は、自分の労苦によって得たものを、何一つ手に携えて行くことができない」 ヨブもまた同じことを語っています。「私は裸で母の胎から出てきた。また、裸で私はかしこに帰ろう(ヨブ1:…

存在しなかったほうがまし?

伝道4:3「また、この両者よりもっと良いのは、今までに存在しなかった者、日の下で行なわれる悪いわざを見なかった者だ」 両者とは生きながらえている人と死んだ者のことです(2)。生きるより、死んだほうがまし…という嘆きの言葉がありますが、ソロモンは…

時がある

伝道3:1「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある」 「時」が空間と関係していることを発見したのはアインシュタインです。それまでは、時間はすべての人に共通で不変なものと考えられてきました。しかし、自分の過ごしている時…

すべては空

伝道1:2「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空」 「空」は虚無でむなしい様を表わした言葉です。原語では「hebel(ヘベル)」となり、空虚やむなしさを意味するのと同時に、水蒸気とか息を表わす言葉です。楽しみやうれしさは人の心を高揚させ、幸福な気…

プリムの祭り

エステル9:27「ユダヤ人は、彼らと、その子孫、および彼らにつく者たちがその文書のとおり、毎年定まった時期に、この両日を守って、これを廃止してはならないと定め、これを実行することにした」 プルはおそらくペルシャ語で、プリムはその複数形だと思われ…

エステルvsハマン

エステル7:6「エステルは答えた。『その迫害する者、その敵は、この悪いハマンです』ハマンは王と王妃の前で震え上がった」 アハシュエロスはけっこう思いつきで行動する王だと思います。王の指輪をハマンに預け、ユダヤ人の迫害を支援したのはアハシュエロ…

栄誉とか昇進とか

エステル6:3「そこで王は尋ねた。『このために、栄誉とか昇進とか、何かモルデカイにしたか』王に仕える若い者たちは答えた。『彼には何もしていません』」 アハシュロス王は王の暗殺計画を知らせたモルデカイには、すでに何らかの褒美が与えられたのだろう…

この時のため

エステル4:14「もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助けと救いがユダヤ人のために起ころう。しかしあなたも、あなたの父の家も滅びよう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない」 前王妃のワシュ…

王妃にふさわしい

エステル2:16「エステルがアハシュエロス王の王宮に召されたのは、王の治世の第七年の第十の月、すなわちテベテの月であった」 王妃ワシュティがアハシュエロス王の呼びかけを拒否したのは治世3年のことだとあります(1:3)。その結果、王妃はその立場を追わ…

著名なユダヤ人

ネヘ11:4「ユダ族とベニヤミン族のうちのある者は、エルサレムに住んだ」 ユダ王国にはユダ、ベニヤミン、レビとその他の外国人たちが住んでいました。一方、アッシリアに捕囚にあったイスラエル民族は、神殿再建の話にも登場しません。それで今でもユダヤ人…

私たちは今奴隷です

ネヘ9:36「ご覧ください。私たちは今、奴隷です。あなたが私たちの先祖に与えて、その実りと、その良い物を食べるようにされたこの地で、ご覧ください、私たちは奴隷です」 主が良くしてくださったことに応えず、自分勝手に生きてきた結果が奴隷の生活です。…

トビヤたちの嫌がらせ

ネヘ6:14「わが神よ。トビヤやサヌバラテのあのしわざと、また、私を恐れさせようとした女預言者ノアデヤや、その他の預言者たちのしわざを忘れないでください」 ホロン人サヌバラテと、アモン人で役人のトビヤは、突然やってきたネヘミヤを快く思っていませ…

ネヘミヤとモルデカイ

ネヘ7:7「ゼルバベルといっしょに帰って来た者は、ヨシュア、ネヘミヤ、アザルヤ、ラアムヤ、ナハマニ、モルデカイ、ビルシャン、ミスペレテ、ビグワイ、ネフム、バアナ。イスラエルの民の人数は次のとおりである」 ネヘミヤとモルデカイの名前が一緒に記さ…