2016-01-01から1年間の記事一覧

彼をわたしの長子とし

詩89:27「わたしもまた、彼をわたしの長子とし、地の王たちのうちの最も高い者としよう」 「長子」はヘブル語の「bekowr(バホー)」が使われており、聖書に最初に登場するのはアベルのささげ物の「羊の初子」の初子に使われたのが最初です。地の王たちのうち…

亡霊が起き上がって

詩88:10「あなたは死人のために奇しいわざを行なわれるでしょうか。亡霊が起き上がって、あなたをほめたたえるでしょうか。セラ」 「亡霊」はヘブル語の「rapha(ラファー)」が使われ、聖書の中では「死んだ者の幽霊」とか単純に「霊」としても使われています…

ラハブとバビロン

詩87:4「わたしはラハブとバビロンをわたしを知っている者の数に入れよう。見よ。ペリシテとツロ、それにクシュもともに。これらをもここで生まれた者として」 ラハブそのものの意味は、「嵐」とか「高慢」というもので、それ以外では海に住む巨獣として登場…

あなたに並ぶ者はなく

詩86:6「主よ。神々のうちで、あなたに並ぶ者はなく、あなたのみわざに比ぶべきものはありません」 2016年、お隣韓国ではパク・クネ大統領が私的に付き合いのある女性に、機密文書を渡したとして大きな問題になりました。この女性は牧師の娘だということです…

そうだ

士21:19「それで、彼らは言った。「そうだ。毎年、シロで主の祭りがある。」―この町はベテルの北にあって、ベテルからシェケムに上る大路の日の上る方、レボナの南にある―」 「そうだ」に相当するヘブル語は「hinneh(ヒネー)」で、「見よ」という感嘆詞で英…

神に伺って言った

士20:18「イスラエル人は立ち上がって、ベテルに上り、神に伺って言った。「私たちのため、だれが最初に上って行って、ベニヤミン族と戦うのでしょうか。」すると、主は仰せられた。「ユダが最初だ」」 ベテルには神殿があり、契約の箱もそこにあったようで…

心ははずんだ

士18:20「祭司の心ははずんだ。彼はエポデとテラフィムと彫像を取り、この人々の中に入って行った」 「はずんだ」のヘブル語は「yatab(ヤターブ)」で喜ぶ様子を表す動詞です。ミカの家に住み着いたこの祭司もまた、ろくな考えをもっていませんでした。神に…

ミカの親子関係

士17:3「彼が母にその銀千百枚を返したとき、母は言った。「私の手でその銀を聖別して主にささげ、わが子のために、それで彫像と鋳像を造りましょう。今は、それをあなたに返します」」 最初から違和感のある物語が書かれています。息子が母の銀を盗んだのを…

また伸び始めた

士16:22「しかし、サムソンの頭の毛はそり落とされてから、また伸び始めた」 これはデリラのサムソンに対する愛情が少しでも残っていたからなのでしょうか?それともデリラはあくまでもビジネスライクにサムソンが弱くなったことをペリシテ人に告げ、銀を受…

エン・ハコレ

士15:19「すると、神はレヒにあるくぼんだ所を裂かれ、そこから水が出た。サムソンは水を飲んで元気を回復して生き返った。それゆえその名は、エン・ハコレと呼ばれた。それは今日もレヒにある」 士師記を読む限り、ナジル人が信仰に厚く、おとなしく祈り求…

イスラエルをさばいた

士12:11「彼の後に、ゼブルン人エロンがイスラエルをさばいた。彼は十年間、イスラエルをさばいた」 士師記によく登場する「さばく」は新改訳では「裁く」を使わずに全部ひらがな表記です。またヘブル語の「shaphat(シャファット)」には「治める」とか「汚名…

それが主によること

士14:4「彼の父と母は、それが主によることだとは知らなかった。主はペリシテ人と事を起こす機会を求めておられたからである。そのころはペリシテ人がイスラエルを支配していた」 ペリシテ人と結婚することは、主の律法を守るイスラエル人としては受け入れが…

落とし穴となった

士8:27「ギデオンはそれで、一つのエポデを作り、彼の町のオフラにそれを置いた。すると、イスラエルはみな、それを慕って、そこで淫行を行なった。それはギデオンとその一族にとって、落とし穴となった」 「落とし穴」は英語では「snare」、ヘブル語では「m…

女の中で最も祝福された

士5:24「女の中で最も祝福されたのはヤエル、ケニ人ヘベルの妻。天幕に住む女の中で最も祝福されている」 「祝福される」のヘブル語は「barak(バラク)」jで、人名の「baraq(バラク)」と音が非常に似ています。ケニ人はモーセの義兄弟だとありますので(1:16…

脂肪が刃をふさいでしまった

士3:22「柄も刃も、共に入ってしまった。彼が剣を王の腹から抜かなかったので、脂肪が刃をふさいでしまった。エフデは窓から出て」 脂肪が刃をふさいでというのは…エグロンの腹の肉が太りすぎてたるんでいる様子がうかがえます。殺される表現は非常に生々し…

私に報いられた

士1:7「すると、アドニ・ベゼクは言った。「私の食卓の下で、手足の親指を切り取られた七十人の王たちが、パンくずを集めていたものだ。神は私がしたとおりのことを、私に報いられた。」それから、彼らはアドニ・ベゼクをエルサレムに連れて行ったが、彼はそ…

神のあかし

1ヨハ5:9「もし、私たちが人間のあかしを受け入れるなら、神のあかしはそれにまさるものです。御子についてあかしされたことが神のあかしだからです」 人が神を証しするものの中には、あるいは人の思い込みや勘違いも含まれているかも知れません。もちろん吟…

神がまず私たちを愛してくださった

1ヨハ4:19「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです」 この4章で使われている「愛」は、新改訳で30回登場します。そのすべてがギリシャ語「agape(アガペ)」が使われており、ヨハネの考える「愛」の基準は神の持っている愛だという…

世を愛してはなりません

1ヨハ2:15「世をも、世にあるものをも、愛してはなりません。もしだれでも世を愛しているなら、その人のうちに御父を愛する愛はありません」 ここで使われている「愛」は全部「agape(アガペ)」が使われています。それはすべてを投げ出してでも愛するという、…

見たこと、聞いたことを

1ヨハ1:3「私たちの見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父および御子イエス・キリストとの交わりです」 ヨハネは福音書の最初に「いのちのことば」について書い…

曲解

2ペテ3:16「その中で、ほかのすべての手紙でもそうなのですが、このことについて語っています。その手紙の中には理解しにくいところもあります。無知な、心の定まらない人たちは、聖書の他の個所の場合もそうするのですが、それらの手紙を曲解し、自分自身に…

イエス・キリストを知ることによって

2ペテ2:20「主であり救い主であるイエス・キリストを知ることによって世の汚れからのがれ、その後再びそれに巻き込まれて征服されるなら、そのような人たちの終わりの状態は、初めの状態よりももっと悪いものとなります」 ノアの箱舟(創6章)、ソドムとゴモ…

兄弟愛には愛

2ペテ1:7「敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい」 「兄弟愛」はギリシャ語で「phladelphia(フィラデルフィア)」です。この単語は愛の1つ「phileo(フィレオ)」と兄弟の「adelphos(アデルフォス)」の合成語で、アメリカの都市フィラデルフィアは…

ほえたける獅子のように

1ペテ5:8「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています」 たまに「レオン」という名前の人を見かけますが、レオンはギリシャ語の「ライオン」で日本語訳は…

最後に申します

1ペテ3:8「最後に申します。あなたがたはみな、心を一つにし、同情し合い、兄弟愛を示し、あわれみ深く、謙遜でありなさい」 「最後」とはギリシャ語で「telos(テロス)」で、まだ3章で手紙の半ばですが、話を締めくくろうとしています。しかし、手紙は5章ま…

イザヤからの引用

2ペテ2:24「そして自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるためです。キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです」 「彼の打ち傷によって、私たちは癒された(イザ53:5)」は有…

この終わりの時に

1ペテ1:20「キリストは、世の始まる前から知られていましたが、この終わりの時に、あなたがたのために、現われてくださいました」 「世」はギリシャ語で「kosmos(コスモス)」で、宇宙や世界を表す言葉です。地球だけではなく、宇宙が造られる前だとするなら…

私たちも以前は

テト3:3「私たちも以前は、愚かな者であり、不従順で、迷った者であり、いろいろな欲情と快楽の奴隷になり、悪意とねたみの中に生活し、憎まれ者であり、互いに憎み合う者でした」 パウロは指導的立場にありながら、自分も最初から成長した状態にあったので…

自分自身が良いわざの模範

テト2:7-8「また、すべての点で自分自身が良いわざの模範となり、教えにおいては純正で、威厳を保ち、非難すべきところのない、健全なことばを用いなさい。そうすれば、敵対する者も、私たちについて、何も悪いことが言えなくなって、恥じ入ることになるでし…

真実のわが子

テト1:4「同じ信仰による真実のわが子テトスへ。父なる神および私たちの救い主なるキリスト・イエスから、恵みと平安がありますように」 もちろんテトスはパウロの実子ではありませんが、テモテ同様若くパウロとは年齢差があったことがうかがわれます。使徒…