2022-01-01から1年間の記事一覧

テトス2章 老人たちには

テトス2:2「老人たちには、自制し、謹厳で、慎み深くし、信仰と愛と忍耐とにおいて健全であるように」 パウロがテトスにアドバイスしたクレテ人をまとめるやり方として、老人、年をとった婦人たち(3)を最初に戒めるように言っています。それは「誰にも軽んじられて…

テトス1章 割礼を受けた人々

テトス1:10「実は、反抗的な者、空論に走る者、人を惑わす者が多くいます。特に、割礼を受けた人々がそうです」 テトスはギリシャ人だったので(ガラ2:3)、テモテ同様割礼は受けていませんでした。クレタ島の中にもユダヤ人はいたようで、割礼を受けた人というのは…

2テモテ4章 義の栄冠が私のために

2テモ4:8「今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。かの日には、正しい審判者である主が、それを私に授けてくださるのです。私だけでなく、主の現れを慕っている者には、だれにでも授けてくださるのです」 あたかもパウロの遺言書のような手紙で…

2テモテ3章 敬虔に生きようと願う者は

2テモ3:12「確かに、キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けます」 敬虔な態度は人に過ちを認めさせ、へりくだりを思い出させるものです。パウロは終わりの時代の話をしています(1)。もちろん今でも大言壮語する者、不遜な者、神をけ…

2テモテ2章 彼とともに死んだのなら

2テモ2:11「次のことばは信頼すべきことばです。「もし私たちが、彼とともに死んだのなら、彼とともに生きるようになる」 十字架は単なる身代わりでなく、キリストとともに生きるためのものです。罪が無くなったのは幸運なことですが、それを享受するには神のも…

2テモテ1章 永遠の昔に与えられたもの

2テモ1:9「神は私たちを救い、また、聖なる招きをもって召してくださいましたが、それは私たちの働きによるのではなく、ご自身の計画と恵みとによるのです。この恵みは、キリスト・イエスにおいて、私たちに永遠の昔に与えられたものであって」 「永遠の昔」は英語…

1テモテ5章 軽々しく按手をしてはいけません

1テモ5:22「また、だれにでも軽々しく按手をしてはいけません。また、他人の罪にかかわりを持ってはいけません。自分を清く保ちなさい」 手を置くしぐさは旧約の時代からあり、古くはヤコブがヨセフの子たちを祝福するときに手を交差して頭に置いた記述がありま…

1テモテ4章 惑わす霊と悪霊の教え

1テモ4:1「しかし、御霊が明らかに言われるように、後の時代になると、ある人たちは惑わす霊と悪霊の教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります」 「惑わす霊と悪霊の教え」とはどういうものでしょうか。それは具体的には書かれていませんが、パウロはこの…

1テモテ3章 監督はこういう人でなければなりません

1テモ3:2「ですから、監督はこういう人でなければなりません。すなわち、非難されるところがなく、ひとりの妻の夫であり、自分を制し、慎み深く、品位があり、よくもてなし、教える能力があり」 「自分を制し、慎み深く、品位があり、よくもてなし」の部分は、英語…

1テモテ2章 宣伝者また使徒に任じられ

1テモ2:7「そのあかしのために、私は宣伝者また使徒に任じられ――私は真実を言っており、うそは言いません――信仰と真理を異邦人に教える教師とされました」 日本の教会では牧師が立てられ、牧師の権限で多くの事が決定されていますが、初代教会には多くの働き手が…

1テモテ1章 私はその罪人のかしらです

1テモ1:15「「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた」ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。私はその罪人のかしらです」 テモテの年齢は聖書には書かれていませんが、パウロよりも若く後輩というよりも、師と弟…

2テサロニケ3章 だれにも負担をかけまいとして

2テサ3:8「人のパンをただで食べることもしませんでした。かえって、あなたがたのだれにも負担をかけまいとして、昼も夜も労苦しながら働き続けました」 パウロがアクラとプリスキラに会ったときも、一緒に仕事をして共同生活をしていました(使18:3)。その上で安…

2テサロニケ1章 迫害と患難とに耐えながら

2テサ1:4「それゆえ私たちは、神の諸教会の間で、あなたがたがすべての迫害と患難とに耐えながらその従順と信仰とを保っていることを、誇りとしています」 テサロニケ教会には他教会に宛てた内容とちょっと違ったことが書かれています。とくに再臨に関しては非常…

コロサイ4章 テキコをあなたがたのもとに送るのは

コロ4:8「私がテキコをあなたがたのもとに送るのは、あなたがたが私たちの様子を知り、彼によって心に励ましを受けるためにほかなりません」 パウロの伝道旅行でテキコはパウロと同行していたことが書かれています(使20:4)。そこにはガイオ、テモテの名前が連な…

コロサイ3章 互いに赦し合いなさい

コロ3:13「互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい」 福音書の例え話の中に、1万タラントの借金を免除してもらった男の話があります(マタ18:23ー35…

コロサイ2章 債務証書を無効にされた

コロ2:14「いろいろな定めのために私たちに不利な、いや、私たちを責め立てている債務証書を無効にされたからです。神はこの証書を取りのけ、十字架に釘づけにされました」 人をさばきの目で見ることはクリスチャンでも犯す間違いです。ましてや神を信じないもの…

コロサイ1章 御子によって造られ、御子のために造られた

コロ1:16「なぜなら、万物は御子にあって造られたからです。天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、また見えないもの、王座も主権も支配も権威も、すべて御子によって造られたのです。万物は、御子によって造られ、御子のために造られたのです」 三位一体は32…

ピリピ4章 何も思い煩わないで

ピリ4:6「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい」 心に思い煩いがあるからこそ祈るのだと思っていましたが、パウロは何も思い煩うことはないと言います。必要を神に願う…

ピリピ2章 神のあり方を捨てられないとは考えず

ピリ2:6「キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず」 イエス様は人となられ、肉をまとい、わたしたちと同じ境遇になって、ともに苦しまれました。にもかかわらず、イエス様は罪を犯さず、最期のときまで神に従われたのです。それ…

ピリピ1章 苦しみをも賜わったのです

ピリ1:29「あなたがたは、キリストのために、キリストを信じる信仰だけでなく、キリストのための苦しみをも賜わったのです」 どの教会でも違った教えや間違った理解が増えており、パウロも頭が痛い状態です。コロサイでは「むなしい、だましごとの哲学(コロ2」8)」と…

エペソ6章 主は人を差別されることがない

エペ6:9「主人たちよ。あなたがたも、奴隷に対して同じようにふるまいなさい。おどすことはやめなさい。あなたがたは、彼らとあなたがたとの主が天におられ、主は人を差別されることがないことを知っているのですから」 人の上に立つ立場だからと言って、人を支…

エペソ5章 キリストは教会のかしらであって

エペ5:23「なぜなら、キリストは教会のかしらであって、ご自身がそのからだの救い主であられるように、夫は妻のかしらであるからです」 甲斐性のないだらしない男と結婚した女は苦労すると思います。いくら聖書が命じていても、生活が回らないとどうすることも…

エペソ4章 いっさい口から出してはいけません

エペ4:29「悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい」 なかなか難しい課題をパウロは書いています。ヤコブも「舌を制御することは、だれにもできません(ヤコ3:8)」と言っ…

エペソ3章 内なる人を強くして

エペ3:16「どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように」 パウロは「御霊」という単語を頻繁に使っています。神が御霊を地上に送り、御霊が人のうちに働き「助け主」となってくださるのです。…

エペソ1章 世界の基の置かれる前から

エペ1:4「すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前から彼にあって選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました」 「世界の基の置かれる前から」というのは、英語では「before the creation of the world」となっています。天地創造の前は、聖書にはわずか…

ガラテヤ6章 肉において外見を良くしたい

ガラ6:12「あなたがたに割礼を強制する人たちは、肉において外見を良くしたい人たちです。彼らはただ、キリストの十字架のために迫害を受けたくないだけなのです」 1980年公開の「エレファントマン」という映画があります。19世紀に実在したイギリスの青年の物語…

ガラテヤ5章 わずかのパン種が

ガラ5:9「わずかのパン種が、こねた粉の全体を発酵させるのです」 イエス様の言われたパン種はパリサイ人やサドカイ人の教えのことだったとあります(マタ16:12)。そのほかにもパン種を用いて、警戒するように戒めていることが書かれています。パウロもまたパン種…

ガラテヤ4章 女から生まれた者

ガラ4:4「しかし定めの時が来たので、神はご自分の御子を遣わし、この方を、女から生まれた者、また律法の下にある者となさいました」 イエス様はマリヤから生まれました(ルカ2:7)。彼女が処女のままで子どもを授かったので、夫ヨセフはマリヤを人々の前にさらし…

ガラテヤ3章 律法とは何でしょうか

ガラ3:19「では、律法とは何でしょうか。それは約束をお受けになった、この子孫が来られるときまで、違反を示すためにつけ加えられたもので、御使いたちを通して仲介者の手で定められたのです」 肉の欲がなければ、律法も必要なかったでしょう。アダムを造った…

ガラテヤ2章 だんだんと異邦人から身を引き

ガラ2:12「なぜなら、彼は、ある人々がヤコブのところから来る前は異邦人といっしょに食事をしていたのに、その人々が来ると、割礼派の人々を恐れて、だんだんと異邦人から身を引き、離れて行ったからです」 イエス様は取税人や罪人たちと食事をともにしたとき…