2019-01-01から1年間の記事一覧

ミカ1章 サマリヤを野原の廃墟とし

ミカ1:6「わたしはサマリヤを野原の廃墟とし、ぶどうを植える畑とする。わたしはその石を谷に投げ入れ、その基をあばく」サマリヤ、つまりイスラエルが滅びたのはホセア王の時代で(2王17:6)、ユダ国ではヒゼキヤが同時期の王でした。イザヤ、ミカは両名ともヒゼ…

ヨナ4章 わざわいを思い直される

ヨナ゙4:1「主に祈って言った。「ああ、主よ。私がまだ国にいたときに、このことを申し上げたではありませんか。それで、私は初めタルシシュへのがれようとしたのです。私は、あなたが情け深くあわれみ深い神であり、怒るのにおそく、恵み豊かであり、わざわいを…

ヨナ2章 感謝の声をあげて

ヨナ゙2:9「しかし、私は、感謝の声をあげて、あなたにいけにえをささげ、私の誓いを果たしましょう。救いは主のものです」ヨナのどの態度を見て主はヨナを魚の腹から吐き出させ、もう一度ニネベに行くように命じだのでしょうか(3:2)。魚の腹に入れられても、ヨ…

ヨナ1章 彼らは主に願って言った

ヨナ1:14「そこで彼らは主に願って言った。「ああ、主よ。どうか、この男のいのちのために、私たちを滅ぼさないでください。罪のない者の血を私たちに報いないでください。主よ。あなたはみこころにかなったことをなさるからです」」「私たちを滅ぼさないでくださ…

オバデヤ15 あなたがしたように、あなたにもされる

オバデ15「主の日はすべての国々の上に近づいている。あなたがしたように、あなたにもされる。あなたの報いは、あなたの頭上に返る」オバデヤはユダが滅びるから悔い改めよという警告の預言ではなく、すでに滅亡が決定した後の預言となっています。主題はエド…

アモス9章 アラムをキルから連れ上ったではないか

アモス9:7「イスラエルの子ら。あなたがたは、わたしにとって、クシュ人のようではないのか。――主の御告げ――わたしはイスラエルをエジプトの国から、ペリシテ人をカフトルから、アラムをキルから連れ上ったではないか」イスラエルをエジプトの国から連れ上ったの…

アモス8章 主のことばを聞くことのききん

アモス8:11「見よ。その日が来る。――神である主の御告げ――その日、わたしは、この地にききんを送る。パンのききんではない。水に渇くのでもない。実に、主のことばを聞くことのききんである」「ききん」のヘブル語は「raab(ラアーブ)」で、「飢える」という意味もありま…

アモス7章 イスラエルの真ん中に垂れ下げよう

アモス7:8「主は私に仰せられた。「アモス。何を見ているのか。」私が「重りなわです」と言うと、主は仰せられた。「見よ。わたしは重りなわを、わたしの民イスラエルの真ん中に垂れ下げよう。わたしはもう二度と彼らを見過ごさない」主が何かをしようとする際に…

アモス5章 わたしはこれらを喜ばない

アモス5:22「たとい、あなたがたが全焼のいけにえや、穀物のささげ物をわたしにささげても、わたしはこれらを喜ばない。あなたがたの肥えた家畜の和解のいけにえにも、目もくれない」たとえ祭りをしようが、きよめのかおりを放とうがそれらは神を喜ばせるものでは…

アモス4章 神に会う備えをせよ

アモス4:12「それゆえ、イスラエルよ、わたしはあなたにこうしよう。わたしはあなたにこのことをするから、イスラエル、あなたはあなたの神に会う備えをせよ」すでに神はイスラエルを食べ物を欠乏させ(6)、水を枯渇し(8)、植物を病気といなごで食い荒らし(9)、疫…

アモス3章 それは主が下される

アモス3:6「町で角笛が鳴ったら、民は驚かないだろうか。町にわざわいが起これば、それは主が下されるのではないだろうか」主は何かの原因がなければ、結果も生まれないと言っておられます。主が怒りに達したのには理由があります。しかも、それらが起きる前に預…

アモス2章 そうではなかったのか

アモス2:11「わたしは、あなたがたの子たちから預言者を起こし、あなたがたの若者から、ナジル人を起こした。イスラエルの子らよ。そうではなかったのか。ー主の御告げー」預言者にも宮中預言者のような、王が気にいるような預言者もいれば、エリヤのように荒野で…

アモス1章 ガザの城壁に火を送ろう

アモス1:7「わたしはガザの城壁に火を送ろう。火はその宮殿を焼き尽くす」ダマスコ(3)、ガザ(6)、ツロ(9)、エドム(11)、アモン(13)、モアブ(2:1)、ユダ(2:4)そしてイスラエル(2:6)と8都市(あるいは8国)について預言されています。ガザはガザ、アシュドデ、アシ…

ホセア14章 レバノンのぶどう酒のように

ホセ14:7「彼らは帰って来て、その陰に住み、穀物のように生き返り、ぶどうの木のように芽をふき、その名声はレバノンのぶどう酒のようになる」ぶどう酒、すなわちワインの発祥の地は中東だという説が有力で、レバノン、シリアは昔からワイン作りが有名でした。…

ホセア12章 私は富む者となった

ホセ12:8「エフライムは言った。「しかし、私は富む者となった。私は自分のために財産を得た。私のすべての勤労の実は、罪となるような不義を私にもたらさない」」イスラエルの経済状況についてはあまり多くは旧約聖書に書かれていません。しかし、ホセアの伝える…

ホセア11章 エジプトから呼び出した

ホセ11:1「イスラエルが幼いころ、わたしは彼を愛し、わたしの子をエジプトから呼び出した」これはてっきり出エジプトのことだと思っていました。しかし、イエス様がお生まれになったときヘロデ王が2歳以下の子どもを殺すように命じ、イエス様の家族がエジプト…

ホセア10章 美しい石の柱を立てた

ホセ10:1「イスラエルは多くの実を結ぶよく茂ったぶどうの木であった。多く実を結ぶにしたがって、それだけ祭壇をふやし、その地が豊かになるにしたがって、それだけ多くの美しい石の柱を立てた」ヤロブアムが2つの子牛をダンとベテルに据えたのはわかっていま…

ホセア9章 喪中のパンのようで

ホセ9:4「彼らは主にぶどう酒を注がず、彼らのいけにえで主を喜ばせない。彼らのパンは喪中のパンのようで、すべてこれを食べる者は汚れた者になる。彼らのパンは彼ら自身のためだけであって、主の宮に持ち込むことはできない」喪中についての決まりは民数記にあ…

ホセア8章 わたしは知らなかった

ホセ8:4「彼らは王を立てた。だが、わたしによってではない。彼らは首長を立てた。だが、わたしは知らなかった。彼らは銀と金で自分たちのために偶像を造った。彼らが断たれるために」「知らなかった」のヘブル語には「yada(ヤーダ)」が使われ、個人的に深く知ると…

ホセア7章 床の上で泣きわめく

ホセ7:14「彼らはわたしに向かって心から叫ばず、ただ、床の上で泣きわめく。彼らは、穀物と新しいぶどう酒のためには集まって来るが、わたしからは離れ去る」窮地に追い込まれたときに誰の名を叫ぶかは人さまざまです。愛する人の名前、父母の名前、信頼する者…

ホセア5章 エフライムを知っていた

ホセ5:3「わたしはエフライムを知っていた。イスラエルはわたしに隠されていなかった。しかし、エフライムよ、今、あなたは姦淫をし、イスラエルは身を汚してしまった」エフライムはヤロブアムの出身族であったため(1王11:28)、イスラエルをエフライムと呼ぶこと…

ホセア4章 知識がないので滅ぼされる

ホセ4:6「わたしの民は知識がないので滅ぼされる。あなたが知識を退けたので、わたしはあなたを退けて、わたしの祭司としない。あなたは神のおしえを忘れたので、わたしもまた、あなたの子らを忘れよう」「知識」のヘブル語は「daah(ダッアー)」で、ソロモンの箴言…

ホセア3章 長い間、王もなく

ホセ3:4「それは、イスラエル人は長い間、王もなく、首長もなく、いけにえも、石の柱も、エポデも、テラフィムもなく過ごすからだ」ホセアの時代にはまだヤロブアム2世の時代(1:1)で王がいて、イスラエルが滅びるまでさらに6代の王が替わります。最後の王は奇…

ホセア2章 彼女の子らを愛さない

ホセ2:4「わたしは彼女の子らを愛さない。彼らは姦淫の子らであるから」 ホセアがゴメルと結婚してから3人の子が産まれていますが(1:3-9)、最初の子は「彼に男の子を産んだ(1:3)」と書かれ、ホセアの子である可能性が高いです。しかし、2人目以降「みごもって、女…

ホセア1章 イズレエルと名づけよ

ホセ1:4「主は彼に仰せられた。「あなたはその子をイズレエルと名づけよ。しばらくして、わたしはイズレエルの血をエフーの家に報い、イスラエルの家の王国を取り除くからだ」」ホセアはヤロブアム2世の時代に活躍した予言者です(1)。同時代にユダ国にはイザヤが…

ダニエル11章 ひとりの勇敢な王

ダニ11:3「ひとりの勇敢な王が起こり、大きな権力をもって治め、思いのままにふるまう」一般に「勇敢な王」はアレキサンダー王のことだと言われています。世界で最も広い領土を獲得したのはモンゴル帝国のチンギスハンですが、彼が1260万平方キロメートルを20年…

ダニエル7章 その国は滅びることがない

ダニ7:14「この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない」滅びることがない国となると、イエス様が治める国ということにな…

ダニエル5章 いと高き神が人間の国を支配し

ダニ5:21「そして、人の中から追い出され、心は獣と等しくなり、野ろばとともに住み、牛のように草を食べ、からだは天の露にぬれて、ついに、いと高き神が人間の国を支配し、みこころにかなう者をその上にお立てになることを知るようになりました」ネブカデネ…

ダニエル4章 人間の中の最もへりくだった者

ダン4:17「この宣言は見張りの者たちの布告によるもの、この決定は聖なる者たちの命令によるものだ。それは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者に与え、また人間の中の最もへりくだった者をその上に立てることを、生ける者が知るためで…

ダニエル1章 宮廷に仕えるにふさわしい

ダニ1:4「その少年たちは、身に何の欠陥もなく、容姿は美しく、あらゆる知恵に秀で、知識に富み、思慮深く、王の宮廷に仕えるにふさわしい者であり、また、カルデヤ人の文学とことばとを教えるにふさわしい者であった」もっと他にも少年たちがいたのでしょうか…