2019-01-01から1年間の記事一覧

哀歌5章 私たちの先祖は罪を犯しました

哀歌5:7「私たちの先祖は罪を犯しました。彼らはもういません。彼らの咎を私たちが背負いました」ユダ王国の王たちで最悪な王が2人います。7代目のアタルヤと14代目のマナセです。最初の王はヨシャパテが隣国イスラエルとの友好政策をとったときに、自分の息…

哀歌4章 主ご自身も彼らを散らし

哀歌4:16「主ご自身も彼らを散らし、もう彼らに目を留めなかった。祭司たちも尊ばれず、長老たちも敬われなかった」エレミヤとエゼキエルはバビロン捕囚を経験しています。彼らは主が語った通りに預言しました。エレミヤにいたっては、あまりにも預言の内容が…

哀歌2章 これが、美のきわみと言われた町

哀歌2:15「道行く人はみな、あなたに向かって手を打ち鳴らし、エルサレムの娘をあざけって頭を振り、「これが、美のきわみと言われた町、全地の喜びの町であったのか」と言う」出エジプトの時代、モーセが十戒をもらっている頃、イスラエルの民は金の子牛を作…

哀歌1章 捕らえ移された

哀歌1:3「ユダは悩みと多くの労役のうちに捕らえ移された。彼女は異邦の民の中に住み、いこうこともできない。苦しみのうちにあるときに、彼女に追い迫る者たちがみな、彼女に追いついた」哀歌はエレミヤの巻末に付属されていたことから、エレミヤが書いたと…

雅歌8章 私を封印のように

雅歌8:6「私を封印のようにあなたの心臓の上に、封印のようにあなたの腕につけてください。愛は死のように強く、ねたみはよみのように激しいからです。その炎は火の炎、すさまじい炎です」「封印」はヘブル語「chowtham(コサム)」が使われており、「目印」や「合図」…

箴言7章 恋なすびは、かおりを放ち

雅歌7:13「恋なすびは、かおりを放ち、私たちの門のそばには、新しいのも、古いのも、すべて、最上の物があります。私の愛する方よ。これはあなたのためにたくわえたものです」レアとラケルが恋なすびをめぐって言い争ったことがありましたが、「恋なすび」は、…

雅歌6章 シュラムの女よ

雅歌6:13「帰れ。帰れ。シュラムの女よ。帰れ。帰れ。私たちはあなたを見たい。どうしてあなたがたはシュラムの女を見るのです。二つの陣営の舞のように」シュラムの女というのは、シュラムという地方の出身ではなく、ヘブル語「Shuwlammiyth(シュラミース)」は…

雅歌5章 あの方は見あたりません

雅歌5:6「私が、愛する方のために戸をあけると、愛する方は、背を向けて去って行きました。あの方のことばで、私は気を失いました。私が捜しても、あの方は見あたりませんでした。私が呼んでも、答えはありませんでした」ソロモンが娘を訪れたのは、宴会を終…

雅歌3章 あれはソロモンの乗るみこし

雅3:7「見なさい。あれはソロモンの乗るみこし。その回りには、イスラエルの勇士、六十人の勇士がいる」娘の正体はわかりませんが、娘が愛している男の名前ははっきりしています。イスラエルの王であり、世界で最も知恵あるものと称され、金、銀、財宝を多く…

雅歌2章 いばらの中のゆりの花のようだ

雅歌2:6「わが愛する者が娘たちの間にいるのは、いばらの中のゆりの花のようだ」「恋は盲目」は、世界中どこでも通じる言葉ですが、ここに登場する男と女はまさしく恋する人以外は目に入らない状態です。もし、ソロモンがこの男だとするなら、王妃候補は数知れ…

雅歌1章 私は日に焼けて、黒いのです

雅歌1:6「「私をご覧にならないでください。私は日に焼けて、黒いのです。私の母の子らが私に向かっていきりたち、私をぶどう畑の見張りに立てたのです。しかし、私は自分のぶどう畑は見張りませんでした」「私の母の子ら」というのは、原文では「ben(ベン)」が使…

伝道者の書12章 すべては空

伝12:8「「空の空。伝道者は言う。すべては空」ここでもう一度、最初の言葉に戻ります(1:2)。「伝道者」はヘブル語「qohereth(コヘレス)」が使われています。日本語訳では「コヘレト」と訳され、新共同訳では「伝道者の書」ではなく、「コヘレトの言葉」というタイトルに…

伝道者の書11章 どこで成功するのか、知らない

伝11:6「朝のうちにあなたの種を蒔け。夕方も手を放してはいけない。あなたは、あれか、これか、どこで成功するのか、知らないからだ。二つとも同じようにうまくいくかもわからない」たとえソロモンのように知恵があったとしても、自分がどのように成功し、い…

伝道者の書10章 空の鳥がその声を持ち運び

伝10:20「「王をのろおうと、ひそかに思ってはならない。寝室でも富む者をのろってはならない。なぜなら、空の鳥がその声を持ち運び、翼のあるものがそのことを告げるからだ」壁に耳あり、障子に目あり、というのは日本のことわざですが、何かちょっとしたこと…

伝道者の書8章 死の日も支配することはできない

伝8:8「風を支配し、風を止めることのできる人はいない。死の日も支配することはできない。この戦いから放免される者はいない。悪は悪の所有者を救いえない」最初の「風を支配し、風を止めることのできる人はいない」はヘブル語の直訳では「風を抑える権威を持つ…

伝道者の書7章 昔のほうが今より良かった

伝7:10「「どうして、昔のほうが今より良かったのか」と言ってはならない。このような問いは、知恵によるのではない」出エジプトをしたとき、イスラエル人はモーセに対して「なんということを私たちにしてくれたのですか(出14:11)」と不満をぶつけ、エジプトに帰…

伝道者の書6章 神が富と財宝と誉れとを与え

伝6:2「神が富と財宝と誉れとを与え、彼の望むもので何一つ欠けたもののない人がいる。しかし、神は、この人がそれを楽しむことを許さず、外国人がそれを楽しむようにされる。これはむなしいことで、それは悪い病だ」「彼の望むもので何一つ欠けたもののない人…

伝道者の書5章 誓ったことは果たせ

伝5:4「神に誓願を立てるときには、それを果たすのを遅らせてはならない。神は愚かな者を喜ばないからだ。誓ったことは果たせ」伝道者の書も最初のむなしい発言から(1:2)、次第に箴言的な言い回しに変わってきています。ソロモンに知恵があるゆえに、むなしい…

伝道者の書4章 王に代わって立つ後継の若者

伝4:15「私は、日の下に生息するすべての生きものが、の側につくのを見た」ソロモンの父ダビデはイスラエルの中で最も人気のある王でした。現在のイスラエルの国旗は通称「ダビデの星」と呼ばれる星型を描いたものです。アブラハムやモーセも聖書の中で活躍した…

伝道者の書3章 すべての営みには時がある

伝3:1「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある」この言葉を3歳の子どもが言ったとしたらどうでしょう?まだ人生経験もなく、何が楽しく、美味で、快楽がどんなものかも知らない、さらに人を愛したり、裏切られたり、欺いたりし…

伝道者の書1章 知識を増す者は悲しみを増す

伝道1:18「実に、知恵が多くなれば悩みも多くなり、知識を増す者は悲しみを増す」ソロモンが知恵を用いて、一心に尋ね、探り出そうとしても(13)、簡単に答えが得られたようではなさそうです(13)。確かにソロモンは主から「あなたに何を与えようか。願え(1王3:5…

エステル9章 廃止してはならない

エス9:27「ユダヤ人は、彼らと、その子孫、および彼らにつく者たちがその文書のとおり、毎年定まった時期に、この両日を守って、これを廃止してはならないと定め、これを実行することにした」ハマンにしてみればモルデカイは自分にひざまづかない無礼なユダヤ人…

エステル8章 ユダヤ人についてあなたがたのよいと思うように

エス8:8「あなたがたはユダヤ人についてあなたがたのよいと思うように、王の名で書き、王の指輪でそれに印を押しなさい。王の名で書かれ、王の指輪で印が押された文書は、だれも取り消すことができないのだ」少なくともアハシュエロス王には、人種差別をするよ…

エステル6章 私以外にだれがあろう

エス6:6「ハマンが入って来たので、王は彼に言った。「王が栄誉を与えたいと思う者には、どうしたらよかろう。」そのとき、ハマンは心のうちで思った。「王が栄誉を与えたいと思われる者は、私以外にだれがあろう」」アハシュエロス王は常に側近の意見を聞き、気…

エステル4章 王のところに行く者は死刑

エス4:11「王の家臣も、王の諸州の民族もみな、男でも女でも、だれでも、召されないで内庭に入り、王のところに行く者は死刑に処せられるという一つの法令があることを知っております。しかし、王がその者に金の笏を差し伸ばせば、その者は生きます。でも、私は…

エステル1章 自分の民族のことばで話す

エス1:22「そこで王は、王のすべての州に書簡を送った。各州にはその文字で、各民族にはそのことばで書簡を送り、男子はみな、一家の主人となること、また、自分の民族のことばで話すことを命じた」昔は男性社会で、どこの国でも家庭を治めているのは男性だと思…

ネヘミヤ12章 年代記の書にしるされていた

ネヘ12:23「レビの子孫で、一族のかしらたちは、エルヤシブの子ヨハナンの時代まで、年代記の書にしるされていた」ネヘミヤの仕事は城壁の修理だけではありませんでした。城壁が52日という驚くべき短時間で完成させたのは(6:15)、ネヘミヤの功績と言えますが、…

ネヘミヤ10章 のろいと誓いとに加わった

ネヘ10:29「彼らの親類のすぐれた人々にたより、神のしもべモーセを通して与えられた神の律法に従って歩み、私たちの主、主のすべての命令、その定めとおきてを守り行なうための、のろいと誓いとに加わった」次の節の「すなわち」の後に、呪いと誓いの内容が書か…

ネヘミヤ8章 仮庵を作りなさい

ネヘ8:15「これを聞くと、彼らは、自分たちのすべての町々とエルサレムに、次のようなおふれを出した。「山へ出て行き、オリーブ、野生のオリーブの木、ミルトス、なつめやし、また、枝の茂った木などの枝を取って来て、書かれているとおりに仮庵を作りなさい」…

ネヘミヤ5章 神を恐れながら歩むべきではないか

ネヘ5:9「私は言い続けた。「あなたがたのしていることは良くない。あなたがたは、私たちの敵である異邦人のそしりを受けないために、私たちの神を恐れながら歩むべきではないか」」エズラの神殿再建とネヘミヤの城壁修復には大きな違いが見えます。ネヘミヤの…