2015-01-01から1年間の記事一覧

多くの日の後

ダニ8:26「先に告げられた夕と朝の幻、それは真実である。しかし、あなたはこの幻を秘めておけ。これはまだ、多くの日の後のことだから」 夕と朝の幻、というのは7章で見た4つの獣の幻(7:7)と8章の雄羊と雄やぎの幻のことです(1-17)。やぎに関してのみ解き…

ダニエルの仕えた王たち

ダニ5:30-31「その夜、カルデヤ人の王ベルシャツァルは殺され、メディヤ人ダリヨスが、およそ六十二歳でその国を受け継いだ」 歴史の本ではバビロニアの最後の王はナボニドゥスとなっています。ネブカデネザルの次の王はエビル・メロダク(2王25:27)で、捕囚…

私たちの仕える神

ダニ3:17「もし、そうなれば、私たちの仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。王よ。神は私たちをあなたの手から救い出します」 バビロン、ペルシャなどの大国のリーダーたちはユダヤ人たちを重用しました。ネブカデネザルは炉の中に…

少年たち

ダニ1:5「王は、王の食べるごちそうと王の飲むぶどう酒から、毎日の分を彼らに割り当て、三年間、彼らを養育することにし、そのあとで彼らが王に仕えるようにした」 ユダヤ人の少年を選んだのには、「カルデヤ人の文学とことばとを教える(4)」とあるように、…

神を見ること

1ヨハ4:12「いまだかつて、だれも神を見た者はありません。もし私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちのうちにおられ、神の愛が私たちのうちに全うされるのです」 ヨハネは神を見た者はいない、と福音書でも書いています(ヨハ1:18)が、神を見た記述はヤコ…

自分を正しくする者

1ヨハ3:12「カインのようであってはいけません。彼は悪い者から出た者で、兄弟を殺しました。なぜ兄弟を殺したのでしょう。自分の行ないは悪く、兄弟の行ないは正しかったからです」 カインとアベルは第1世代、ファーストジェネレーションです。悪い者から出…

世を愛してはならない

1ヨハ2:16「すべての世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世から出たものだからです」 世を愛してはならない(15)…とは、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢を愛することということになります。そ…

神は光

1ヨハ1:5「神は光であって、神のうちには暗いところが少しもない。これが、私たちがキリストから聞いて、あなたがたに伝える知らせです」 福音書では「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった(ヨハ1:1)」と書き始め、この手…

働かざる者

2テサ3:10「私たちは、あなたがたのところにいたときにも、働きたくない者は食べるなと命じました」 「働かざる者、食うべからず」という有名な言葉がありますが、聖書テサロニケの手紙が語源です。テサロニケの教会の中で仕事をしない者がいたことを戒めた…

背教と滅びの子

2テサ2:3「だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです」 背教はギリシャ語で「apostasia(アポスタシア)」で英語の「apostasy」の語源になった…

主とともに生きるため

1テサ5:10「主が私たちのために死んでくださったのは、私たちが、目ざめていても、眠っていても、主とともに生きるためです」 ルカの中でエマオに行く途中の弟子2人がイエス様と出会う話があります(ルカ24:15-32)。彼らはイエス様とは知らずにずっと話し歩い…

7番目のラッパ

1テサ4:16「主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり」 黙示録によれば終わりの時代にラッパは7回鳴らされます(黙8:2)。おそらく7番目のラッパが…

テサロニケの苦難

1テサ3:3「このような苦難の中にあっても、動揺する者がひとりもないようにするためでした。あなたがた自身が知っているとおり、私たちはこのような苦難に会うように定められているのです」 「苦難」(口語訳では「艱難」)は、ギリシャ語で「thlipsesin(ス…

イエス様を殺したのはユダヤ人

2テサ2:15「ユダヤ人は、主であられるイエスをも、預言者たちをも殺し、また私たちをも追い出し、神に喜ばれず、すべての人の敵となっています」 パウロはガラテヤの人にはいかに自分が徹底したユダヤ人かを述べ(ガラ1:13)、ピリピの手紙の中にはきっすいの…

テサロニケ

1テサ1:9「私たちがどのようにあなたがたに受け入れられたか、また、あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり」 もともと「テサロニケ」の名前は当時のマケドニア王の妻「テサロニカ」からつけられたものです。そ…

塩味のきいた

コロサイ4:6「あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味のきいたものであるようにしなさい。そうすれば、ひとりひとりに対する答え方がわかります」 イエス様が塩について語ったことはは共観福音書すべてに書かれています(マコ9:50、ルカ14:34)。「もし塩が…

教会は信仰によって

コロ2:12「あなたがたは、バプテスマによってキリストとともに葬られ、また、キリストを死者の中からよみがえらせた神の力を信じる信仰によって、キリストとともによみがえらされたのです」 コロサイの手紙を書いた段階でパウロはまだラオデキヤにもコロサイ…

基本中の基本

コロ1:20「その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです」 福音の基本中の基本をコロサイの人たちに伝えています。パウ…

秘訣を心得ています

ピリ4:12「私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています」 「豊かさ」「飽くこと」「富むこと」なら喜んで受け入れ…

私たちは待ち望んでいます

ピリ3:20「けれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます」 出エジプトから約束の地まで40年、捕囚から神殿回復まで70年、マラキからイエス様誕生まで400年…聖書か教える時間…

神のあり方を捨てられないとは考えず

ピリ2:8「自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました」 「卑しい」はちょっときつい言葉ですが、新共同訳では「へりくだって」、口語訳では「おのれを低くし」となっています。原語ギリシャ語「tapeinoo(タパイナオ)」は、「低くす…

見せかけであろうとも

ピリピ1:18「すると、どういうことになりますか。つまり、見せかけであろうとも、真実であろうとも、あらゆるしかたで、キリストが宣べ伝えられているのであって、このことを私は喜んでいます。そうです、今からも喜ぶことでしょう」 「見せかけ」の英語は「…

損失を償うことができない

エス7:4「私も私の民族も、売られて、根絶やしにされ、殺害され、滅ぼされることになっています。私たちが男女の奴隷として売られるだけなら、私は黙っていたでしょうに。事実、その迫害者は王の損失を償うことができないのです」 エステルの発言は数少なく…

エステルの冷静さ

エス5:8「もしも王さまのお許しが得られ、王さまがよろしくて、私の願いをゆるし、私の望みをかなえていただけますなら、私が設ける宴会に、ハマンとごいっしょに、もう一度お越しください。そうすれば、あす、私は王さまのおっしゃったとおりにいたします」…

決死のエステル

エス3:15「急使は王の命令によって急いで出て行った。この法令はシュシャンの城でも発布された。このとき、王とハマンは酒をくみかわしていたが、シュシャンの町は混乱に陥った」 王の命令とは「すべてのユダヤ人を根絶やしにし、殺害し、滅ぼし、彼らの家財…

7をテンポよく散りばめ

エステル1:1「アハシュエロスの時代のこと―このアハシュエロスは、ホドからクシュまで百二十七州を治めていた―」 アハシュエロスはダリヨスの次の王で、クロス→ダリヨス→アハシュエロス→アルタシャスタと王は代わっていきました。エズラ記のクロス王から始ま…

エズラもネヘミヤも

ネヘ13:24「彼らの子どもの半分はアシュドデのことばを話し、あるいは、それぞれ他の国語を話して、ユダヤのことばがわからなかった」 アシュドデはもともとペリシテの5大領土ガザ、アシュドデ、アシュケロン、ガテ、エクロンのひとつでした(ヨシュ13:3)。ダ…

厳選されたリーダーたち

ネヘ12:1「シェアルティエルの子ゼルバベル、およびヨシュアといっしょに上って来た祭司とレビ人は次のとおりである。セラヤ、エレミヤ、エズラ」 エレミヤとエズラの名前が列記されていますが、エレミヤはヨシア王からイスラエル最後の王ゼデキヤ王に仕えた…

バルジライ族

ネヘ7:63「祭司のうちでは、ホバヤ族、コツ族、バルジライ族。―このバルジライは、ギルアデ人バルジライの娘のひとりを妻にめとったので、その名をもって呼ばれていた―」 ギルアデとはヨシュアの時代に定められた、ヨルダン川を渡らなかったガテ、ルベン、マ…

うまくいかなくても

ネヘ5:15「私の前任の総督たちは民の負担を重くし、民から、パンとぶどう酒のために取り立て、そのうえ、銀四十シェケルを取った。しかも、彼らに仕える若い者たちは民にいばりちらした。しかし、私は神を恐れて、そのようなことはしなかった」 ネヘミヤがユ…